この記事では、毎年8月初旬に青森県青森市に開催されている青森ねぶた祭の2022年の開催日程やアクセス、駐車場、会場の情報をそれぞれ詳しく紹介します。
青森ねぶた祭
青森ねぶた祭は、青森県の各地で行われるもので、明かりを灯した巨大で美しい灯籠(ねぶた)を山車(だし)に乗せて練り歩く派手で華やかなお祭りで全国のお祭り好きから人気が高く、ねぶた祭に行ったことがなくても名前だけは知っている人々も多い全国的に有名なお祭りだと言えます。
この、ねぶた祭は歴史が古く、奈良時代に始まったと伝えられており、地元の人々の生活に根付く伝統文化として、1年で最も重要だと言えるイベントとして親しまれています。
青森ねぶた祭は、1980年に京都の祇園祭などが登録されている国の重要無形民俗文化財として指定されています。
青森ねぶた祭の歴史
青森ねぶた祭は、七夕まつりの期間中に行われる灯籠流し(とうろうながし)の形が変化したものだと言い伝えられています。
七夕まつりは奈良時代(710〜794年)に中国から伝わった祭で、七夕まつりと古くから津軽にあった習俗「精霊(しょうりょう)送り」や「精霊送り」、「人形」、そして「虫送り」などが一体化して灯籠になったと考えられており、それが最終的に人形や扇ねぶたに変化したと言われています。
ねぶた祭の「ねぶた」の言葉の由来は、東北地方の風習である「眠り流し」からきていると言われています。眠り流しとは、夏に農家が行う農作業の妨げとなる眠気を追い払う行事のことで、灯籠や笹竹などを田んぼや畑の近くにある川や海に流すという内容です。
この「眠り流し」という言葉が変化して「ねぶた」となったと考えられます。
青森ねぶた祭の見どころ
青森ねぶた祭の見どころというと、大型灯籠(ねぶた)とハネトです。それぞれ詳しく紹介します。
大型灯籠(ねぶた)
青森ねぶた祭で行われる大型灯籠(ねぶた)運行で、20数基の大型ねぶたが登場します。
登場する大型灯籠(ねぶた)は、最大で高さ約5メートル、横幅9メートル、奥行き約7メートル、重さ約4トンとなり、かなりスケールが大きく迫力があります。
この大きな灯籠(ねぶた)の内部には、約600〜800個の電球や蛍光灯が取り付けられ、総容量約2万キロワットの電飾はねぶたを美しく灯します。
大型灯籠(ねぶた)は、かなり重量があるので、数十人の大人が力を合わせて動かし、青森市内を曳き回します。
また、灯籠(ねぶた)はただ曳き回されるだけでなく、太鼓の音に合わせて、うねりをみせたり、台座が回転したりなど非常に躍動感があるのも魅力の一つです。
ハネト
ハネトとは、お祭りのさいにお囃子(はやし)に合わせて踊る踊り子を指し、青森ねぶた祭で踊り子の呼称となります。
ハネトは「跳人(はねと)」と書き、漢字の通り飛び跳ねる人を指します。
灯籠(ねぶた)の周りを元気よく飛び跳ねながら踊るハネトは、「ラッセ!ラッセ!ラッセラー!」と威勢がいい掛け声でお祭りを盛り上げます。
ハネトは誰でも参加できます/参加方法紹介
青森ねぶた祭を盛り上げるハネトは誰でも参加できます。お祭りは見て楽しむこともできますし、参加してみるとさらにお祭りを肌で感じられますよ♪
ハネトに参加するには以下の衣装/道具が必要となります。
- ハネト衣装(正装)
●浴衣姿で頭には花笠
●肩にはたすき
●浴衣の下はピンクか青のおこし
●腰にはブリキでできた器をつける - 足袋(たび)
- 草履(ぞうり)
上記を揃え、スタンバイすれば参加することができます。
もし、衣装や道具を揃えることが難しい場合は、衣装のレンタルなどサービスを提供している場所があるので、ねぶた祭を見るだけじゃなく、参加したい!という方はぜひ体験してみてください。
青森ねぶた祭の日程・開催場所
- 日程:2022年8月2日(火)~7日(日)
- 開催時間:8月2/8月3日(9:00(協働社前))、8月4~6日(18:50(ポレスター新町レジデンス前))、8月7日(13:00(ポレスター新町レジデンス前))
- 開催場所:青森市中心部(JR青森駅付近 東側)
- 住所:青森県青森市
- お問い合わせ:TEL017-723-7211(青森ねぶた祭実行委員会)
- 詳細情報:公式サイト
青森ねぶた祭のスケジュール
日にち | 時間 | イベント内容 |
8月1日(月) | 18:00~21:00頃 | 前夜祭(青い海公園「ねぶたラッセランド」) |
8月2日(火) 8月3日(水) |
19:10〜21:00頃 | 子どもねぶた・大型ねぶたの運行 |
8月4日(木) 8月5日(金) 8月6日(土) |
18:50~21:40頃 | 大型ねぶたの運行 |
8月7日(日) | 13:00~15:00頃 | 大型ねぶたの運行 |
8月7日(日) ※荒天時は翌8日(月)へ延期 |
19:15~20:45頃 | 青森花火大会・ねぶた海上運行(青森港) |
青森ねぶた祭の混雑状況
青森ねぶた祭は通年250万人を超える観光客が訪れる全国有数の大型のイベントとなります。お祭りの期間中には地元はもちろん県内・県外、または国外から数多くの観光客が訪れます。
大多数の観光客の目的は、ねぶた祭の最大の見どころであるねぶた運行であり、運行ルートには行列ができるなど、お祭り会場周辺は毎年かなり混雑します。
もし、ねぶた運行を観覧する場合は、なるべく早い時間から場所取りをするよう現地に早めに向かうことをおすすめします。
車でねぶた祭に行く際は、お祭り期間中は交通規制があるなど普段通ることができる場所が通れなくなっている可能性があります。また、県外からの観光客を乗せた観光バスも多くなるので交通量が増え、渋滞となるおそれがあります。
ねぶた祭の会場周辺には臨時駐車場が用意されますが、訪れる観光客が多いためあっという間に満車となります。もし、お祭り会場周辺にスムーズに駐車したい場合は、事前に近くのコインパーキングの駐車予約をすることをおすすめします。
臨時駐車場紹介
①青森操車場跡地北側 | |
住所 | 青森県青森市中央 |
マップ | |
利用時間 | 11:00~23:00 |
料金 | 500円/1回 |
収容数 | 約500台 |
②サンロード青森(東側) | |
住所 | 青森県青森市緑3-9-2 |
マップ | |
利用時間 | 10:00~22:00 |
料金 | 無料 |
収容数 | 約100台 |
臨時駐車場は来場者が多いこともあり、すぐに満車となりますがもしかすると駐車できる可能性はゼロではないのでチャレンジしてもいいかもしれません。
ただし、駐車できなかった場合のことを考えて、お祭り会場周辺のコインパーキング情報を調べておくといいでしょう。
交通規制情報
毎年、青森ねぶた祭が開催される期間は周辺道路が交通規制されます。
2022年度の青森ねぶた祭の交通規制情報は、青森ねぶた祭の公式サイトで発表されていますので、そちらでご確認ください。
青森ねぶた祭の屋台・露店の出店情報(場所/時間)
青森ねぶた祭では例年、数多くの屋台・露店が出店します。毎年、青森駅前・新町通り・青い海公園の3カ所に焼きそばやたこ焼き、焼き鳥やかき氷、そして青森グルメを提供するお店が出店されます。
屋台・露店が出店されるのはねぶた祭が行われる期間(8月2日〜7日)で、午後3時〜午後9時となります。
青森ねぶた祭にアクセス!行き方まとめ
青森ねぶた祭へのアクセス情報をまとめましたので、お祭りに訪れる場合はご参考になさってください。
電車
東京駅から新幹線「はやぶさ」で新青森駅へ。(約3時間30分)
奥羽本線に乗り換えて、JR青森駅で下車。
車
東北自動車道の「青森中央IC」より約15分
飛行機・高速バス
青森空港へ。空港から青森市内へはバスで約30分。そのほか、高速バスを使っていくこともできます。
まとめ
今回は、毎年8月初旬に青森県青森市に開催されている青森ねぶた祭の2022年の開催日程やアクセス、駐車場、会場の情報をそれぞれ詳しく紹介しました。
お祭り期間中は、特に8月6日(土曜日)と8月7日(日曜日)が混雑することが考えられます。
また、新型コロナウィルスの感染者が増えてきているので、お祭りに参加される場合は感染防止対策を行い、可能な限り密集した場所を避けましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました。