この記事では、東京都千代田区の神田明神(神田神社)で2年に1度開催される神田祭について、2022年の日程や内容の変更や中止情報、祭の見どころやアクセス情報をそれぞれ詳しく紹介します。
神田祭
天平2年(730年)に創建された東京都千代田区にある神田神社(神田明神)で2年に1度開催されている祭礼を神田祭と言います。
神田祭はかつて江戸時代に徳川幕府公認の祭であったため「天下祭」とも呼ばれており、神田神社が創建されてから約1300年以上の歴史がある文化として現代に受け継がれています。
江戸時代に徳川幕府から厚く敬われたことで神田祭は盛大に執り行われたのですが、その時の盛り上がりは現在でもしっかりと受け継がれていると言われています。
この神田祭は、京都の祇園祭と大阪の天神祭と並び日本三大祭の一つに数えられています。
神田祭の本祭
神田祭の2年に1度奇数年に「本祭」が行われます。具体的には丑・卯・巳・未・酉・亥の年に開催されます。
神田祭の蔭祭(かげまつり)
本祭が行われない2年に1度の偶数年には「蔭祭」が行われます。同じ偶数年には、東京赤坂にある日枝神社では、山王祭が執り行われ、大行列が披露されます。
神田祭の見どころ
徳川幕府に公認され「天下祭」と呼ばれた神田祭は美しい神輿の宮入りや大行列など見どころが多い祭として有名です。
神幸祭(しんこうさい)・附け祭(つけまつり)
神田祭が始まった頃、神田神社の各氏子町から出される山車(だし)や、その頃に流行していた文化・芸能を多様に取り入れた曳き物や仮装行列などが行われる「附け祭(つけまつり)」が中心とされていました。
そこから、明治に入ると山車(だし)に代わり、神輿が出されるようになり現在の「神幸祭(しんこうさい)」と名前を変えて受け継がれています。
また、平成に入ってから曳き物や仮装行列が披露される附け祭も復活しています。
神輿宮入り(みこしみやいり)
神輿宮入りは、戦後から広まった行事で、現在では、日本橋、大手町、秋葉原を練り歩き、神田神社(神田明神)に宮入りする神輿の数は約100基にも上がり、多くの人々で盛り上がります。
神輿宮入りが行われることで、東京の初夏が訪れることを実感します。
神田祭は、
神田神社(神田明神)とは
神田神社(神田明神)は、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、平将門命(たいらのまさかどのみこと)が祀られており、江戸時代には「江戸総鎮守」として多くの人々の信仰を集めていました。
氏子地域は神田のほか、日本橋、大手町、丸の内など東京の中心部108ヶ町会を占める規模です。
神田神社(神田明神)のご利益
神田祭が執り行われる神田神社では、商売繁盛や幸運のご利益を授かることができると評判で、こちらでは七福神のうち、えびす様と大黒様が祀られています。