この記事では、2022年に開催される岸和田だんじり祭り(9月と10月)について紹介しています。
岸和田だんじり祭りは、大阪府岸和田市で行われる300年以上続く歴史と伝統を誇る人気のイベントです。岸和田だんじり祭りの内容、開催期間、会場までのアクセス方法と周辺エリアの駐車場情報について詳しくお伝えします。
岸和田だんじり祭りについて初めて行く人も安心していただけるような情報をまとめているので、ぜひ最後まで読んでください。
また、同じ関西で毎年7月に行われる京都の祭「祇園祭」についてもまとめているので、こちらもどうぞ!
岸和田だんじり祭りとは
岸和田だんじり祭りは大阪府岸和田市で行われる祭りで岸和田祭(旧市の祭)とも呼ばれています。岸和田市の人々の手により300年以上受け継がれている歴史ある伝統行事です。
重量4トンとも言われている「だんじり」を曳行(えいこう:引っ張って進むこと)して各町を周ります。
岸和田市では80台のだんじりを保有していることから、だんじり祭りを支える企業が数多く、だんじり産業を市全体で支えています。
元々「だんじり祭り」は関西のごく一部の地方文化でしたが、昭和の終わり頃にテレビなどメディアに取り上げれたことがきっかけで、全国的に知られる存在となりました。その結果、徐々にだんじり祭りの規模が大きくなり、だんじりを所有する保存会も増えました。
岸和田だんじり祭りはいつ?2022年の日程
岸和田だんじり祭りは毎年9月の敬老の日の直前である土曜日と日曜日の2日間、そして10月の土曜日と日曜日の2日間に行われます。
岸和田だんじり祭りは2回(9月・10月)行われる
実は、岸和田だんじり祭りは年に2回あるって知ってますか?
一般的に有名なのは9月祭礼ですが、翌月には10月祭礼が行われます。
10月も9月と変わらず大盛り上がりです!
9月の予定が合わない方も10月に見に行ってはいかがでしょうか。
9月と10月とでは行う地区が異なり、堺市や泉佐野市、和泉市、岸和田市の一部の地域などでは10月に開催されます。
9月祭礼曳行日程
時間:9月17日(06:00~22:00)、9月18日(09:00~22:00)
開催地区:岸和田(旧市)地区、春木地区の35町
試験曳き:9月4日(日)、16日(金)
試験曳きとはその名の通り、だんじりの動き具合などをテストをする日です。
人混みを避け、本番と同じ様子が見れるので、人混みが気になる方におすすめです♪
宵宮:9月17日(土)
本宮:9月18日(日)
10月祭礼曳行日程
時間:10月8日(06:00~22:00)、10月9日(09:00~22:00)
開催地区:旭・太田地区、修斎地区、南掃守地区、八木地区、山直地区、山直南地区、山滝地区の47町
試験曳き:10月2日(日)
宵宮:10月8日(土)
本宮:10月9日(日)
岸和田だんじり祭りは雨天でも決行
岸和田だんじり祭りは雨天決行ですが、台風の季節なので、台風の影響具合では中止となる場合もあります。
雨の場合は人混みで邪魔になる傘よりも雨ガッパのほうがおすすめです。
2022年も例年通りいくつもの台風が日本に上陸しています。だんじり祭は屋外のお祭りなので、当日の天気は国土交通省気象庁から最新情報を確認することをおすすめします。
岸和田だんじり祭のスケジュール(10月)
10月の岸和田だんじり祭りは、9月より参加する地区が増えるので、エリアが広くなります。それぞれの地区ごとに開催される内容が異なることがあり、注意が必要です。地区ごとにそれぞれわかりやすく紹介します。
東岸和田地区
10月2日
時間:13:00〜17:00
10月8日
時間:06:00〜
時間:13:00〜17:00
時間:09:00〜17:00
場所:【八大竜王神社】真上町
10月9日
時間:13:00〜
場所:阿間河瀧町→作才町→土生町→神須屋町→極楽寺町→畑町→葛城町→土生瀧町→流木町→八田町→真上町
時間:09:45〜
場所:【土生神社】土生町(09:45)、【波多神社】畑町(10:00)、【岸和田天神宮】作才町(09:00)、【矢代寸神社】(07:30)、【意賀美神社】土生瀧町・阿間河瀧町・葛城町(09:00)
南掃守地区
10月2日
時間:13:00〜17:00
10月8日
時間:06:00〜22:00
10月9日
時間:08:00〜22:00
八木地区
10月2日
時間:13:00〜17:00
10月8日
時間:06:00〜12:00
時間:13:00〜17:00
時間:19:00〜22:00
10月9日
時間:07:00〜12:00
時間:13:00〜17:00
時間:19:00〜22:00
山直地区
10月8日
時間:06:00〜
時間:13:00〜
10月9日
時間:13:00〜
時間:13:45〜
山直南地・山滝地区
10月8日
時間:06:00〜
時間:08:00〜
場所:大澤神社
時間:10:30〜
場所:山直神社(神輿渡卸)
時間:13:00〜
10月9日
時間:10:00〜
時間:13:30〜
時間:12:00〜
岸和田だんじり祭りのスケジュール(9月)
1日目:宵宮
午前6時に市役所のサイレンが合図となり、それぞれの町のだんじりが移動を始めます。全てのだんじりの目指す先は岸和田カンカンベイサイドモールです。
午後1時には岸和田駅前でだんじりのパレードが行われ、毎年多くの見物人で賑わいます。
2日目:本宮
午前9時頃に岸城神社と岸和田天神宮、弥栄神社で「宮入り」と言われる行事が行われます。この宮入りの時に岸城神社では、岸和田だんじり祭りの最大の見どころと言われる岸和田市役所前のコナカラ坂をだんじりが一気に駆け上がりやりまわしが行われる様子を見ることができます。
岸和田だんじり祭り(9月)のおすすめ観覧場所は?
岸和田だんじり祭りは春木川を境にして岸和田地区と春木地区の2か所で開催されます。
岸和田地区、春木地区どちらが人気?
人気があるのは岸和田地区で、観光客のほとんどが岸和田地区に集まります。
理由としては、屋台や駅前パレードなど、岸和田地区の方が多いためです。
2つの地区は全く観覧場所も別になります。それぞれのおすすめスポットを紹介します。
岸和田地区おすすめ観覧場所
岸和田地区でだんじり祭りを楽しめるおすすめの観覧場所をまとめました。
カンカン場(大阪臨海線岸和田港交差点)
岸和田だんじり祭りといえば、カンカン場といっても過言ではないほど地元では有名な場所です。ここで祭りを観覧しているとかなりの確率で知り合いと会うこともあり、「岸和田だんじり」といえば何も言わなくても「カンカン場」が頭に浮かびます。
通年、有料の観覧席も設置されていましたが、2022年度に関してはコロナウィルスの影響もあり設置されないのでご注意ください。
かなり混雑するエリアになるため、家族連れや小さなお子様がいる場合はお勧めできませんが、祭りの雰囲気を存分に感じることができます♪
カンカン場はどこ?
カンカン場は、岸和田カンカンベイサイドモールの前にある大阪臨海線岸和田港交差点のことです。
武部佛だん店の交差点
武部佛だん店の交差点では、だんじり祭りの最大の目玉である「やりまわし」が多方向から楽しめる場所といえます。
一度訪れたことがあっても、観覧する場所を少し変えるだけで初めての光景に出会えるかもしれませんよ♬
こなから坂(岸和田市役所前・小半坂)
こなから坂は、岸城神社に宮入りする15町のだんじりが必ず通る場所として「はずれがない観覧場」といえます。宮入前にも、だんじり祭りの目玉であるやりまわしが行われるのですが、こちらで観覧することができます。
大きなだんじりが坂を駆け上がる様子は迫力満点!このシーンをカメラに収める人は多いですよ♬
小門貝源の交差点
こちらでは、左右のやりまわしが観覧できる場所としてひそかに人気があります。別の観覧場所と比べると通りの幅が狭く、やりまわしとの距離が近くなるので迫力満点!
小門貝源と呼ばれる場所は、正式な名前ではなく、岸和田駅前から商店街にまっすぐ突っ切る通りと旧紀州街道の交差点となります。現在も残る「小門紙店」と閉店した「貝源」というお店からついた通称です。
カンカン場と同じく、例年多くの観覧客で混雑するので、混雑に巻き込まれないようにご注意ください。
岸和田駅と周辺商店街
岸和田駅からすぐにある岸和田商店街からだんじりが飛び出すのですが、アーケードを一気に通り抜けていく様は圧巻です。こちらでは、だんじりの迫力を楽しめるほか、駅前パレードと屋台も楽しめるので、子供連れのご家族にもおすすめです。
岸城神社と岸和田天神宮
岸城神社と岸和田天神宮は、だんじりが宮入りする場所となります。それぞれ岸城神社は15町のだんじり、岸和田天神宮は6町のだんじりの宮入りを観覧することができます。
堺町S字
こちらは細い路地を右に左にだんじりが勢いよく進むエリアです。見ている観覧者も手に汗握るひやひやポイントです。
Googlemapで場所の地図を確認すると、だんじりの内輪側の住宅は、だんじりが当たる可能性が高いため、あらかじめ角切りされており、家の形が台形であることが確認できます。
迫力があり、見ごたえ十分な観覧場所ですが、危険度も高いため、体力に自信がない人や子供連れなどの場合は控えることをおすすめします。
春木地区おすすめ観覧場所
春木地区でだんじり祭りを楽しめるおすすめの観覧場所をまとめました。
磯上町(いそのかみちょう)
磯上町は観覧スポットとして、あまり知られていません。ですから、観光客がほとんどおらず地元の方がほとんどなので混雑がゆるやかです。
しかし、だんじりのやりまわしが行われる場所は狭く、身近で見ることができるので見ごたえがあり満足度が高いです!
磯上町から徒歩圏内に宮入りが行われる弥栄神社もあるので、やりまわしと一緒に宮入りも観覧することができますよ♬
こちらでは、お祭りの醍醐味である屋台が出店されることはありませんが、本物のお祭り好きが集まる場所としてマニアに人気の場所と言えます。
春木駅前とMEGAドンキホーテ岸和田店周辺
岸和田だんじり祭りが行われる期間に春木地区で比較的屋台・露店が出店されている場所が春木駅前となります。屋台とだんじりを楽しみたい方におすすめです。
この場所は、春木地区のだんじりが勢ぞろいするので、だんじり祭りの写真を撮りたい方が集まります。
さらに、ドン・キホーテ岸和田店がある交差点ではやりまわしを観覧することもできますよ♬
岸和田だんじり祭りの特徴・見どころ(やりまわし)
岸和田だんじり祭りの特徴・見どころをまとめました。
やりまわし:だんじり祭りの目玉
岸和田だんじり祭りは大きく、午前と午後で別れており、曳行中に通りの曲がり角で直角に方向転換する「やりまわし」が見どころです。
これは、祇園祭の山鉾巡行でいう「辻まわし」と同じような感じですが、「やりまわし」はスピードを落とさずにそのまま曲がるので迫力は想像以上です!
だんじりは約100メートルの2本の綱で引っ張られるのですが、その引き手の数はなんと500人!スピードに乗っただんじりが曲がり角で急に直角に方向転換する絵は豪快で一度見たら忘れられない思い出となります。
豪華絢爛なだんじりの装飾
だんじりには職人の方が丁寧に仕上げた彫物が装飾されており、荒っぽい祭りのイメージとは別に繊細さが光ります。美しい装飾のだんじりは走る芸術作品とも言えます。
提灯のライトアップ
日が暮れると200張の提灯(ちょうちん)が灯されて、日中とは異なる美しいだんじりの姿を見ることができます。夜にぼうっと照らされているだんじりは祭り情緒漂います。
岸和田だんじり祭りはいつ始まった?
岸和田だんじり祭りは、1745年に大阪の祭りに訪れた地方の茶屋の主人が、岸城神社の夏祭りで提灯を使いたいと藩主に申し出て許可されたことが始まりという説と1703年に岸和田藩主が五穀豊穣を祈願するために開催した稲成祭が起源だという説があります。
岸和田だんじり祭りを支える町会の存在
岸和田だんじり祭りを支える町会は、藩政時代の地域区分である字・村・町単位で組織化されており、それぞれの町会でだんじりを保有しています。
さらに、この町会は年齢により呼び名が分かれており、「世話人」「若頭」「組」「青年団」があります。
毎年、町会から「曳行責任者」が選ばれ、町会長が全体の「総括責任者」となりだんじり祭りが行われる2日間の全責任が任されることになります。
岸和田だんじり祭りへのアクセス方法
岸和田だんじり祭りの会場は岸和田地区(岸城神社)と春木地区(弥栄神社)となります。
電車の場合
南海本線岸和田駅
車の場合
阪神4号湾岸線岸和田南から5分