「この度」と「このたび」はよく使われる言葉ですが、意味や使い分け方が分からないという人も多いのではないでしょうか。今回は、「この度」とはどんな意味?「このたび」との違いは?使い方例文や英語について、分かりやすく解説していきます。日本語の奥深さを感じることができる記事ですので、ぜひ最後までお読みください。
「この度」とはどんな意味か?
「この度」とは、ある特定の時や場合を意味する表現で、今回・このたび・この度合い・この機会・この時などと訳されます。「この度」とは、何かが変化や進展したことをきっかけに、その場で新たな話をする場合や、ある決断をしたことを伝えるときに使われる言葉です。主にビジネスシーンでの挨拶や報告などで使われます。
「この度」と「このたび」の違いは?
「この度」と「このたび」は意味や読み方が同じなので、どちらを使っても問題ありません。ただし、文化庁が推奨する正しい日本語としては、「今回」を表す場合は「このたび」を使うことが望ましいとされています。「この度」はビジネスシーンや公的な場面で使われることが多く、堅苦しい印象を与えることがあります。
「この度」の使い方
- この度、社員旅行の計画が決まりましたので、皆さんにお知らせします。
- この度、新しい取引先が決まりましたので、ご報告いたします。
- この度は、ご多忙の中、お時間をいただきましてありがとうございます。
- この度は、大切なお話を聞かせていただき、心より感謝いたします。
「この度」の英語表現とは?
「この度」という意味であれば、英語では”this time”や”on this occasion”などの表現があります。「おめでとうございます。 この度のご結婚、心よりお祝い申し上げます。」という文では、”Congratulations. I sincerely congratulate you on your marriage on this occasion.”と言えます。
「この度」の英語表現の例文
- この度、私たちは新しいマーケティング戦略を導入することになりました。
→ We have decided to implement a new marketing strategy this time.
- このたびは、私たちの新製品の発売をお知らせいたします。
→ On this occasion, we would like to announce the release of our new product.
まとめ
今回は、「この度」と「このたび」の違いについて分かりやすく解釈してみました。「この度」と「このたび」はどちらも「今回」という意味で使われる言葉ですが、文化庁が推奨する正しい日本語としては、「このたび」を使うことが望ましいとされています。「この度」はビジネスシーンや公的な場面で使われることが多く、堅苦しい印象を与えることがあります。また、英語では”this time”や”on this occasion”などの表現があります。日本語のニュアンスを伝えるためにも、適切な言葉を選んで使うことが大切です。