先日、京都らしい体験をしたいと調べたところ気になる体験を見つけました。
日本には伝統三道と呼ばれる茶道、華道、香道があります。
今回は香道に触れるということで「聞香(もんこう、ぶんこう)体験」を受けてきました。
「京都で気軽にできる体験が知りたい」
「お香に触れてみたい」
という方におススメです。ご参考になさってください。
「聞香」とは
聞香とは、香木の香りに心得を傾け、じっくりと鑑賞することです。
山田松香木店ホームページ(聞香コース)から
香道では香りを「嗅ぐ」とは言わないんです。香りを「聞く」と表現します。
この香りを聞くという表現私はとても気に入りました。言い回しが素敵です。
心の声を聞くような。目に見えない繊細な香りの違いを聞き分ける。
「組香」
聞香様式のひとつ「組香」を体験しました。
組香にもいくつか種類があるようで今回は組香「源氏香」です。
組香「源氏香」の遊び方
組香はお茶でいう闘茶のようなものです。
それぞれの香りを聞き、香りの種類を当てます。
6種類の香り「伽羅、羅国、真南蛮、真那賀、寸門陀羅、佐會羅」の用意します。
6種類の中から5種類を選び、1種類を5つの袋にそれぞれ分けます。
25個の袋が準備できれば、そこからランダムに5つの袋を選びます。こうして、組香「源氏香」で使われるお香が選ばれました。ここで重要なのは、同じ香りが選ばれることもあるし、使われないお香もでてくる可能性があるということです。香りの名前を当てるのではなく、香りの種類を当てるのです。
選ばれた5つのお香を順番に炷きます。
1種ずつ自分の席にお香が炷かれた香炉がまわって来るので、その香りを聞きます。
そして、最後に「1番と3番が同じ香りで、2番、4番、5番は違う香りだった。」というように発表します。
この発表の仕方がオシャレなんです。
下の画像にある「源氏香図」からお香の組み合わせを選び、それを紙に書き、提出します。
源氏香図は、お香の組み合わせを表します。それぞれ源氏物語のタイトルがついています。
例えば、「1番と3番が同じ香りで、2番、4番、5番は違う香りだった。」ならば、花宴(はなのえん)になります。
縦線がつながっているものが同じ香りだったことをあらわしています。
香りを色や味でイメージすると聞き分けやすいと教わりましたが、すごく難しかったですよ。
聞香体験を行っている「山田松香木店」
山田松香木店は江戸時代から続くお香のお店です。
私は京都御苑の西側にある本店に行きました。
こちらの店舗では聞香体験の他にも、調香体験も行っています。
自分でお香を調合するのも楽しそうですね。
店内には多くの種類のお香が並んでいてとてもいい香りです。
店内は撮影禁止で写真はありませんが、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のワンシーン、ボイラー室でかまじいが薬草を取り出した棚にそっくりな棚があり、その棚にお香が入れられていました。
「山田松香木店京都本店」の詳細情報
営業時間 | 午前10時~午後5時30分 |
定休日 | 年末年始・お盆 |
連絡先 | TEL 075-441-1123 |
ホームページ | 聞香体験が出来る山田松香木店 |
聞香体験の感想
今回は以前から気になっていた聞香体験に行ってきました。
香道というととても難しいものだと思われがちですが、何も知らない私でもとても楽しめる内容でした。
お香の香りもそうですが、香道にはお手前もあり、良い香りの中、美しい所作に触れ、非日常の美空間に誘われてきました。
スタッフの方も優しく説明してくださって、香道の世界にさらに興味を持ちました。
京都旅行を考えていて、京都らしい体験をしたい方におすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました。