着物の定番柄(模様)とめでたい意味まとめ

京都に住んでいるとよく着物を羽織っている方が歩いているのを見かけます。京都に住んでいる方の着物姿も、京都を訪れた友人・カップルで着物デートを楽しんでいる方も。

古き良き街並みと相まって、着物を着ている方も京都の風景の一部のように溶け込んでいる、この雰囲気がわたしはとても好き。

実は、着物の柄や模様には、縁起の良い意味があります。

今回は、定番の着物の柄・模様を意味を加えて、紹介させていただきます。

生き物

鶴は延命長寿をあらわす動物の象徴として、様々な場面で描かれています。また、鶴はつがいで生活することから夫婦仲が良くなるとして、婚礼衣装によく用いられています。同じ意味を持つ松や亀、瑞雲と組み合わされることが多い。

亀甲

六角形の幾何学模様が亀の甲羅に似ていることから亀甲と呼ばれています。亀も鶴と同じく長寿の意味が込められています。

鴛鴦(おしどり)

おしどり夫婦という言葉にもある様に、夫婦仲がとても良い動物なので、婚礼衣装によく用いられています。いつまでも変わらない夫婦の愛を象徴する縁起の良い柄(吉祥文様)。

蝶は幼虫からサナギになり、美しく成虫と姿を変える生き物ということから女性の美しさをあらわしていると言われています。また、蝶の読み方を「長」にかけて長寿の意味もあります。

鳳凰

古来中国より言い伝えられてきた伝説の鳥。平和で幸せな世界が訪れる時に現れる瑞鳥と言われており、また華麗で優美な姿をしているため、飛鳥時代から広く好まれている文様です。

植物

松竹梅

松竹梅はおめでたい柄として、室町時代から流行りだしたとされており、現在でも3種類の植物を描いた模様は大変有名。実はそれぞれに縁起の良い意味があります。松は雪が深々と降る冬でも色が変わることなく常に緑であることから長寿といつも栄える演技が良いもの、竹はすごいスピードで成長することから子供の成長祈願と松と同じく色が変わらないことからどんな状況でも美しく世相を守るもの、梅は「産め」とかけて安産祈願の意味と、冬を越して美しい花を咲かすことから忍耐や力強さをあらわします。

麻の葉

こちらは、着物の柄としてよく使用されている模様で、この幾何学的なデザインは麻の葉をモチーフにしています。麻の葉は神社などで御払いなどに使用されることがあることから魔除けの意味、そして成長が早いので子供の成長祈願の意味があるとされています。

菊はお葬式のイメージですが、位の高い紋として使用されています。平安時代には9月を菊月と呼び、9月9日を「菊の節句」として長命を祈る風習があったと古典に残されています。遠い昔から菊は邪気を払う長命の象徴として装束に使用されていました。また、後鳥羽上皇は菊を自身の印として愛用していたこと等から十六葉八重表菊の紋は皇室のものとして定着しました。その後、菊花紋自体の使用は自由となったため、一般庶民にも広く親しまれるようになったことで、着物の柄や仏具の飾りなど様々な場面で見かけるようになりました。現在も、無病息災・不老長寿の意味がある縁起の良い模様として着物の柄に使用されています。

中国では、鳳凰が棲む木として梧桐(あおぎり)は、とても高潔なものとされており、日本でもこの伝承にならって縁起の良い柄(吉祥文様)とされ尊ばれてきました。日本で模様として使用されてきたのは梧桐(あおぎり)ではなく、白桐ですが同様に高貴なものとされ、菊の紋と共に用いられてきた歴史ある柄です。

本来であれば、皇室専用の桐の紋でしたが、室町時代に足利尊氏に褒美として授与されて小判に刻印されたり、豊臣秀吉に与えられたことなどあり、徐々に一般庶民に広がり使用されることになりました。

桐の柄は、格調高くめでたい柄として着物や帯に用いられていることが多いです。

花車

絢爛豪華に咲き誇る四季の花をのせた花車は、平安時代の貴族が牛車に美しい花を摘み取り装飾したものとされています。季節の草花を組み合わせて描かれた模様は、色鮮やかで美しい。

平安時代より日本人に愛されてきた模様。桜の「さ」は「稲」をあらわし、「くら」は神様が宿る座を意味しているとされ、豊作を願って花見の宴や桜文様が描かれていると言われています。