完全予約制!西芳寺(苔寺)の拝観方法、見どころ教えます

この記事では、西芳寺(苔寺)について紹介します。天龍寺の庭園を手掛けた夢窓疎石が作庭した苔が美しい庭園は最高。

そんな苔寺を拝観するには事前予約が必ず必要になります。苔寺を訪れる方はぜひ、ご参考になさってください。

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西芳寺(苔寺)

世界遺産に登録されている西芳寺は、日本以外にも諸外国から参拝者が訪れる人気の観光スポット。苔が美しい庭園の景色は見るものを虜にします。

名前:西芳寺(苔寺)
住所:京都府京都市西京区松尾神ケ谷町56
電話番号:075-391-3631
詳細情報:http://saihoji-kokedera.com/

苔寺の歴史

西芳寺(苔寺)は、7世紀(729〜749年)に聖武天皇の勅命を受けた(指示を受けた)行基というお坊さんが、聖徳太子の別荘があった土地に建てた西方寺が始まりとされています。

実は、苔寺は聖徳太子の別荘だった!というと間違いがあるのかもしれませんが、京都のお寺・神社はいちいち歴史がすごい。平気で1,000年以上続いている場所があることに驚きます。

そんな西方寺には、平安時代に弘法大師「空海」や鎌倉時代には「法然」「親鸞」が入寺したとも伝わっており、当時は相当栄えていましたが、室町時代に起こった建武の乱により廃れてしまいました。

暦応2年(1339年)に松尾大社の宮司である藤原親秀氏が夢窓疎石を開山に招き、荒れていた西方寺を再興しました。このときに臨済宗寺院 西芳寺に名前が改称されています。

歴史上で活躍された錚々たる人物が西芳寺を訪れていおり、特に美しいとされる庭園は見事。

光厳天皇の行幸の記録が残るほか、足利尊氏/義満/義政といった室町幕府の将軍が西芳寺を参拝したこともあり金閣寺や銀閣寺の庭園は西芳寺を見本として造営されたとも言われています。

応仁の乱など数々の戦乱や自然災害により何度も大きな被害を受けており、西芳寺に現存する建築物の多くは近代に入ってから再建されたもの。

当時のもので残っている数少ない建造物として千利休の息子「千少庵が建てた「茶室 湘南亭」が残っています。

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西芳寺の見どころ

西芳寺には大きなお庭(池泉回遊式庭園)があり、120種類以上の苔が生息していることから「苔寺」と呼ばれています。現在では、西芳寺という呼び名より苔寺と言った方が知っている人が多い印象です。

天龍寺や南禅寺のお庭を手掛けた夢窓疎石によって作庭されたお庭で、国の特別名勝庭園に数えられています。

こちらのお庭に苔が絨毯のように広がるよう手入れされたのは江戸時代頃で、西芳寺が建てられてしばらくは苔が美しいお庭ではありませんでした。

お庭は苔が植えられている場所だけでなく、枯山水庭園にもなっています。向上関を境とした丘の上にある枯山水庭園は室町時代に夢窓疎石が作庭した当時の面影が残っていると言われています。

西芳寺苔寺に参拝する方法(完全予約制)

西芳寺は事前に予約が必要な完全予約制のお寺。予約せずに訪れても中に入ることは絶対にできません。

また、拝観する場合は、お勤めを体験するカタチとなりますので、まずは、読経に参加。そして説法を聞いた後は護摩木に自分の叶えたい願い事を書いて奉納します。その後にお庭を散策して終わり、という流れになります。

コロナウィルスの影響や場合によっては、写経がある時もあるようです。

完全予約制の理由

戦後に出版された大佛次郎氏の小説「帰郷」の舞台となったことや、昭和30年(1955年)頃に巻き起こった庭園ブームのため、日本だけでなく世界中から多くの方々が苔寺に訪れるようになりました。

徐々に「観光公害」が生じたことで色々と対策されていましたが抜本的な解決とはなりませんでした。

苔寺としては、闇雲に参拝者を増やすのではなく、お寺の雰囲気を保ち、訪れた方々が静かにゆったりとお参りしてほしいという願いから昭和52年(1977年)より往復はがきによる事前申込を実施して、小人数での参拝を開始しました。

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西芳寺(苔寺)の拝観予約方法

苔寺は往復はがきによる事前予約が必要となります。手順は以下の通りです。

①往復はがきに苔寺を訪れたい希望日/人数/代表者の住所/名前/電話番号を書きます。(希望日は複数日書き込むことが可能です。しかし、時間を指定することはできません。)

②往復はがきが苔寺から返ってきます。(返ってきた手紙には参拝日が書かれていますので、時間に遅れないよう余裕を持って苔寺に向かいましょう)。

往復はがきの書き方は西芳寺のホームページでしっかりと説明されているので、そちらをご参考になさってください。

返信される往復はがき

こちらは実際に筆者が西芳寺を訪れた時に使用した往復はがきとなります(アルバムをかなり遡りました汗)。

このような形で往復はがきが戻ってきます。

どれくらい先の予約ができる?

苔寺は参拝希望日の2ヶ月前より事前予約を受け付けています。往復はがきは遅くても1週間前必着で申し込む必要があります。

日本に住んでいない外国人は予約できる?

もし海外にお住まいの方が苔寺を訪れたい場合は、日本にいる友人や知り合いに頼めば予約することができますよ。

わたしは何度か、友人の予約を取ったことがあります。

西芳寺(苔寺)の拝観料金と拝観所要時間について

苔寺の参拝には1人3,000円必要となります。

拝観予定時間は、約90分となります。たっぷりと美しい庭園を散策できますよ。

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苔寺の注意点

庭園拝観について

毎年1月中旬から3月上旬は、襖絵の鑑賞期間となっているので、庭園を散策することができません。

庭園を目的に苔寺を訪れることを考えている場合は、襖絵の鑑賞期間を避けて予約をしましょう。

写真撮影について

建物内の写真撮影は禁止されています。また、庭園散策の際に写真撮影を行う際に三脚を使用することも禁止されています。

苔寺の御朱印

苔寺で御朱印をいただく場合は、本堂に上がり、受付をすませるタイミングで御朱印帳を預けてください。
御朱印は500円となります。

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西芳寺の駐車場情報

西芳寺には駐車場がありません。
車で行く場合は、すぐ近くにある鈴虫寺前にコインパーキングがあるので、そこに駐車しましょう。

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この記事を書いた人
Kaoru

京都在住。京都で生まれ、世界・日本を転々とした後5年前から京都に戻り住んでいます。京都が好きで週末はよく観光しています。数年前に京都検定3級を取得しました。京都観光や京都旅行の役立ちそうな情報を発信します。京都観光とは別にユーモラスな記事やジョークなども発信しています。

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