ゴールデンウィークの旅行にぴったりのスポットとして、京都がおすすめです。この時期は新緑の美しい季節で、通常非公開のスポットも公開されている場合があります。青もみじや竹林など、美しい緑の景色を堪能することができます。
今回は、京都出身の元ホテルコンシェルジュがおすすめする、ゴールデンウィークに訪れたい京都の観光スポットをご紹介します。
- 川床(納涼床)@5月1日~
- 下鴨神社(流鏑馬(やぶさめ)神事)@5月3日
- 宝厳院(特別公開)@2023年3月18日(土)~6月30日(金)予定
- 三室戸寺(つつじ園開園)@2023年4月22日(土)~5月14日(日)
- 高台寺(ライトアップ)@2023年3月17日(金)~5月7日(日)
- 隨心院(花の間公開)@2023年3月30日(木)~6月30日(金)
- 壬生寺(壬生大念佛狂言)@2023年4月29日(土)~5月5日(金)
- 「びわ湖疏水船」クルーズ
- 京都水族館(夜のすいぞくかん)@2023年4月29日(土)~7日(日)
- 地蔵院(青もみじ)
- 北野天満宮(青もみじ)
- 南禅寺・天授庵(青もみじ)
- 東福寺(青もみじ)
- 三千院(青もみじ)
- 天龍寺(青もみじ)
- ゴールデンウィークの京都旅行におすすめの泊数、日程は?
- ゴールデンウィーク期間の京都旅行は、どの場所のホテルに泊まるべき?
- まとめ
川床(納涼床)@5月1日~
この投稿をInstagramで見る
「川床」とは、川の上に座敷を設置して、涼しい風や川の流れを感じながらお食事を楽しむスタイルのことです。夏の風物詩として知られていますが、実は京都では5月1日からスタートします。ゴールデンウィーク期間中も多くの店舗が営業しているので、この機会にぜひ川床体験をしてみませんか?
京都では、鴨川や貴船川沿いに多くの川床があります。鴨川の川床は川から数メートルの高さに設置されており、川の流れや対岸の景色を眺めることができます。一方、貴船川の川床は川面から20cmほどの高さに設置されており、手を伸ばして水面に触れることもできます。水の流れる音や涼しい風を感じながら、美味しい食事を楽しむ贅沢な時間を過ごせます。ただし、お店によっては川床を設置していない場合もあるので、事前に確認することをおすすめします。
下鴨神社(流鏑馬(やぶさめ)神事)@5月3日
この投稿をInstagramで見る
京都を代表する神社の一つである「下鴨神社」は、2000年以上も前に建立され、世界遺産に登録されている歴史ある神社です。こちらはパワースポットとしても有名で、多くの参拝客が訪れます。
5月3日に行われる「下鴨神社」の流鏑馬(やぶさめ)神事は、京都三大祭の一つである葵祭の前儀式として行われます。射手が公家の装束である束帯を着用し、馬場を全長約400m疾走しながら、3つの的に次々と矢を放つ迫力満点の神事です。神事の迫力や美しさに多くの人が魅了され、見物客で賑わいます。
- 住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59
- 電話番号:075-781-0010
- アクセス:京都市バス下鴨神社前バス停からすぐ
宝厳院(特別公開)@2023年3月18日(土)~6月30日(金)予定
この投稿をInstagramで見る
京都には紅葉の名所が多いことは有名ですが、新緑の頃のもみじを“青もみじ”と呼び、あえて色づく前のもみじも楽しめます。
京都の嵐山にある「宝厳院」は通常非公開ですが、秋の紅葉の頃と春の“青もみじ”の頃にその庭園が特別に公開されています。GW期間中も青もみじを見ることができるため、訪れる価値があります。回遊式の広大な庭園「獅子吼の庭」は手入れが行き届いており、見る者を魅了します。また、境内には多数の石仏や石像もあり、神秘的な雰囲気も楽しめます。GWの新緑の時期に、静かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
- 住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町36
- 電話番号:075-861-0091
- アクセス:JR 嵯峨嵐山駅から徒歩約15分、阪急電鉄 嵐山駅から徒歩約15分、京福電鉄 嵐山
- 駅から徒歩約3分
- 2023年春の特別拝観:2023年3月18日(土)~6月30日(金)予定
三室戸寺(つつじ園開園)@2023年4月22日(土)~5月14日(日)
この投稿をInstagramで見る
宇治市にある「三室戸寺」は、美しい花々で彩られた“花の寺”として有名です。春には、大庭園に2万株もの平戸つつじ、霧島つつじ、久留米つつじなどが咲き誇り、その鮮やかな色彩に見る人を魅了します。夏にはハスが咲き、秋には紅葉で彩られ、冬には雪景色が広がるなど、四季折々の表情が楽しめます。
特につつじの見頃は、4月下旬から5月上旬で、5千坪もの広大な庭園が、優雅なつつじの花の絨毯で覆われます。色とりどりの花々に囲まれ、自然の中でのんびりと過ごすことができます。花好きの方はもちろん、四季の移り変わりを楽しみたい方にもおすすめのスポットです。
住所:京都府宇治市莵道滋賀谷21
電話番号:0774-21-2067
アクセス:京阪電車 三室戸駅から徒歩約15分
2023年のつつじ園開園期間:2023年4月22日(土)~5月14日(日)
高台寺(ライトアップ)@2023年3月17日(金)~5月7日(日)
この投稿をInstagramで見る
「高台寺」は、平安時代末期に北政所の父である藤原頼通によって創建され、その後、北政所が菩提を弔うために再興されたお寺です。
春の夜間特別拝観は、3月初めからゴールデンウィークまで実施され、ライトアップされた高台寺の美しい姿を見ることができます。プロジェクションマッピングによる神秘的な演出もあり、幻想的な空間が広がります。夜間拝観は、他の季節にも実施されており、夏の納涼拝観や秋の月見拝観も人気があります。
また、高台寺の特徴として、庭園や塔頭なども見どころが豊富です。特に、四季折々の美しい庭園は絶景で、新緑の時期には青もみじも楽しめます。高台寺の素晴らしさを存分に堪能できる、贅沢な時間を過ごすことができます。
- 住所:京都府京都市東山区高台寺下河原町526番地
- 電話番号:075-561-9966
- アクセス:京阪電車 祇園四条駅から徒歩約10分/京都市バス 東山安井バス停から徒歩約7分
- 2023年春の夜間特別拝観:2023年3月17日(金)~5月7日(日)
隨心院(花の間公開)@2023年3月30日(木)~6月30日(金)
この投稿をInstagramで見る
隨心院では、花咲く京都キャンペーンの一環として、再び「花の間」を開催します。今年は、壮大な「花のシャンデリア」を導入し、昨年よりもさらに迫力満点の空間を演出します。趣ある建物が華やかな花々に覆われ、一面が花の世界に染まります。この美しい空間を是非ご堪能ください。また、本尊の修復を記念して、特別御朱印も授与されます。期間限定の非公開文化財特別公開も行われるため、隨心院を訪れる際には、是非この素晴らしい機会をお見逃しなく。
壬生寺(壬生大念佛狂言)@2023年4月29日(土)~5月5日(金)
この投稿をInstagramで見る
壬生寺の「壬生大念佛狂言」は、京都府の重要無形民俗文化財として登録されており、古くから京都の大衆に親しまれてきた伝統行事です。仏教の教えを身振り手振りのパントマイムで表現する狂言は、節分や春・秋の定例公演があり、春の公演はゴールデンウィークに行われます。新選組の屯所が近くにあったことから、隊士たちも訪れたそうです。
現在は、30演目の中から1日5番程度が上演されています。人気の演目「炮烙割り」では、厄除け祈願で奉納された炮烙(ほうらく)が次々に落とされる迫力満点のシーンがあります。この狂言は、見る人を魅了する華やかな衣装や道具、そして豊かな表現力で、古来から京都の文化の一部として愛され続けています。
「びわ湖疏水船」クルーズ
この投稿をInstagramで見る
滋賀県大津市から京都市蹴上を結ぶ「びわ湖疏水船」は、琵琶湖疏水を航行するクルーズ船です。明治時代に建設された琵琶湖疏水は、琵琶湖の水を京都に運ぶためのもので、現在は日本遺産に認定される歴史ある遺産となっています。このびわ湖疏水船は、春の桜や新緑、秋の紅葉シーズンに限定して運航されており、ゴールデンウィークには新緑を楽しむクルーズが行われます。予約が必要ですが、琵琶湖疏水の美しい風景を船から楽しめる贅沢な時間を過ごすことができます。
京都水族館(夜のすいぞくかん)@2023年4月29日(土)~7日(日)
この投稿をInstagramで見る
梅小路エリアは子供から大人まで楽しめるスポットがたくさん集まっています。その中でも京都水族館は、イルカやペンギンをはじめ、国の特別天然記念物であるオオサンショウウオをはじめとする約250種、総数約15,000点のいきものが展示されています。
ゴールデンウィーク期間中は営業時間を20時まで延長し、「夜のすいぞくかん」を開催します。夜行性のオオサンショウウオや、オットセイの寝顔など、夜ならではのいきものの姿を見ることができます。ランタンを置くなど、幻想的な空間演出も楽しめます。なお、「夜のすいぞくかん」はゴールデンウィーク以外の期間も、土日祝を中心に開催中です。詳細は公式ホームページをご確認ください。
地蔵院(青もみじ)
この投稿をInstagramで見る
京都市西京区に位置する「地蔵院」は南北朝時代に建てられたお寺で、一休宗純(宗順)禅師の生誕の地としても知られています。竹林で有名な「竹の寺」としても親しまれており、GW期間中には、青もみじや緑の苔に覆われた美しい竹林を楽しむことができます。境内には自然石が配された十六羅漢の庭があり、方丈からは美しい景色を見ることができます。また、アニメの『一休さん』のモデルとしても有名で、一休禅師ゆかりの品々も展示されています。竹林を散策しながら、自然の美しさや歴史的な価値を感じることができるでしょう。
- 住所:京都府京都市西京区山田北ノ町23
- 電話番号:075-381-3417
- アクセス:阪急電車 上桂駅から徒歩約12分
北野天満宮(青もみじ)
この投稿をInstagramで見る
京都市北区の北野天満宮は、学問の神様を祀る古刹で、境内西側には豊臣秀吉が築いた御土居が残っています。この御土居の一部は、例年紅葉と新緑の時期に特別公開され、青もみじの見頃は4月中旬から6月下旬までとなっています。
青もみじの公開時期には、朱色の鶯橋や紙屋川の緑、600年の樹齢を誇る大欅の“東風(こち)”など、見所満載の素晴らしい緑の景色が広がります。また、御土居は豊臣秀吉が築いたものであり、歴史的背景を感じながら青もみじを楽しむことができます。京都の緑を満喫したい方には、ぜひおすすめのスポットです。
- 住所:京都府京都市上京区馬喰町
- 電話番号:075-461-0005
- アクセス:京都市バス 北野天満宮前バス停からすぐ/京福電車 北野白梅町駅から徒歩約5分
南禅寺・天授庵(青もみじ)
この投稿をInstagramで見る
京都市東山区にある「南禅寺」は、臨済宗南禅寺派の大本山として知られ、格式の高いお寺です。歌舞伎の有名なセリフ「絶景かな、絶景かな」で知られる三門、国宝に指定された方丈、ドラマでもよく登場するレンガアーチ橋の水路閣など、見どころが豊富です。
南禅寺は紅葉の名所としても有名ですが、青もみじも美しく、混雑も少なめで静かな時間を楽しめます。特に天授庵の瑞々しい青もみじは見事で、心が癒されます。また、緑豊かな庭園も魅力の一つで、自然と一体となった雰囲気を味わえます。南禅寺を訪れる際は、紅葉の時期だけでなく青もみじの美しさも楽しんでみてください。
- 住所:京都府京都市左京区南禅寺福地町
- 電話番号:075-771-0365
- アクセス:京都市営地下鉄 蹴上駅から徒歩約10分/京都市バス 東天王町バス停または南禅寺・永観堂道バス停から徒歩約10分
東福寺(青もみじ)
この投稿をInstagramで見る
東福寺は臨済宗東福寺派の大本山で、京都屈指の紅葉スポットとして知られています。しかし、紅葉の季節以外でも、初夏には青もみじで境内が緑一色となり、迫力を感じる美しさがあります。
紅葉の時期は大混雑で、渓谷を望む臥雲橋は通過するのも一苦労。しかし青もみじの頃は、地元の人が自転車でのんびり通れるほど静かです。臥雲橋からは、赤い雲海の美しさも楽しめますが、青もみじに包まれた渓谷の美しさも必見です。東福寺の広大な境内には、見どころがたくさんあります。
- 住所:京都府京都市東山区本町15丁目778
- 電話番号:075-561-0087
- アクセス:JR・京阪電車 東福寺駅から徒歩約10分、京阪電車 鳥羽街道駅から徒歩約8分
三千院(青もみじ)
この投稿をInstagramで見る
大原の里にある「三千院」の庭園「聚碧園」は、静かでのどかな雰囲気が漂う素晴らしい場所です。広大な池に映る青もみじの美しさは圧巻で、散策しながら自然の中で新緑を楽しめます。清らかな水を湛えた池の周りには、青々とした樹々や若葉が生い茂り、そよ風に乗って心地よい香りが漂います。客殿からは池を一望でき、池辺の柳の木の下でお茶を楽しむこともできます。静かな大原の里で、青もみじの美しさに酔いしれるのは格別の贅沢です。
- 住所:京都府京都市左京区大原来迎院町540
- 電話番号:075-744-2531
- アクセス:京都バス 大原バス停から徒歩約10分
天龍寺(青もみじ)
この投稿をInstagramで見る
嵐山にある「天龍寺」は、京都で人気のおでかけスポットの一つで、世界遺産の「達磨図」や「雲龍図」があることでも有名です。特におすすめなのは、小倉山を借景した庭園で、枯山水と池、植えられた木々と小倉山が絶妙に調和した美しい景観を楽しめます。建物内の縁側に腰をかけ、庭園を眺めると時間を忘れるほど風情を感じることができます。天龍寺は、江戸時代の面影も残し、どの時代になっても心を和ませる場所として人気を集めています。嵐山の有名スポットを巡った後には、太秦映画村へ足を伸ばしてみるのもおすすめです。また、秋には絶景として知られる紅葉の名所としても有名です。
- 場所:京都府京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町68
- アクセス:嵐山(京福線)駅[出口]から徒歩約5分 京都駅前からバスで嵐山天竜寺前下車すぐ(約44分)
ゴールデンウィークの京都旅行におすすめの泊数、日程は?
ゴールデンウィークの京都旅行には、少なくとも3泊4日をおすすめします。京都市内だけでも、有名な観光スポットや美味しいグルメがたくさんあり、十分に楽しめます。さらに周辺地域にも魅力的な観光スポットがたくさんあるので、それらも含めると5泊6日でも充実した旅行になるでしょう。
具体的な日程は、まず初日に到着して宿泊先にチェックインし、近隣の散策や食事を楽しみます。2日目からは、京都市内の観光スポット巡りを始め、金閣寺、清水寺、伏見稲荷大社など、定番のスポットを訪れます。3日目には、嵐山や宇治など、京都市外にあるスポットを訪れます。4日目は、帰路につく前に、最後に好きな場所を再訪してみたり、お土産の買い物などを楽しみます。
このように、京都旅行の日程は様々な要素によって異なりますが、3泊4日をベースに計画すると、充実した旅行ができるでしょう。
ゴールデンウィーク期間の京都旅行は、どの場所のホテルに泊まるべき?
ゴールデンウィーク期間の京都旅行では、人気の観光地に近いホテルが便利です。例えば、清水寺や八坂神社周辺、鴨川沿いの祇園や先斗町、伏見稲荷大社周辺など、人気のエリアにあるホテルがおすすめです。また、交通の便が良く、地下鉄やバスなどの公共交通機関が近くにあるホテルも、移動に便利でおすすめです。ただし、人気のあるホテルは早めに予約が必要なので、計画を立てる際には早めに予約をすることをおすすめします。
まとめ
京都は夏は暑く、冬は寒いですが、初夏の頃は過ごしやすく、おすすめの季節です。桜や紅葉、祇園祭などの繁忙期を過ぎ、観光客も少なめなので、のんびりと京都を楽しむことができます。
この季節ならではの楽しみ方もたくさんあります。例えば、新緑の青もみじが美しい庭園を訪ねたり、まだひんやりとした川床でお茶を楽しんだりすることができます。また、気候も適温なので、散策や自転車での巡礼もおすすめです。
さわやかな季節に、のんびりと京都を巡って、京都ならではの魅力を堪能してみませんか?