この記事では、京都の夏の風物詩である「五山の送り火」について紹介しています。
- 「五山の送り火について知りたい」
- 「京都の夏のイベントを知りたい」
という方におすすめです。ご参考になさってください。
私は京都のホテルでフロントスタッフをしていたkaoruです。
今回は、お盆の伝統行事である五山の送り火について、起源や点火時間、場所情報、そして2022年の点火予定についてお伝えします。
また、2019年8月16日に行われた五山の送り火について私が体験した内容を写真付きでも紹介しています。
夏の風物詩「五山の送り火」
五山の送り火は京都の夏の風物詩。これはご先祖様の霊をお送りするお盆の行事です。
京都市街地の北側(洛中)を取り囲む五つの山で送り火が行われます。それぞれに最適な鑑賞スポットがあり、同時に複数見ることができる場所もあります。
実は、京都駅には全ての送り火を眺められるスポットがあります。人数限定となるのですが、興味がある方はインターネットで調べてみてください。
2019年以来3年ぶりに全面点火して実施予定
2022年夏に行われる五山の送り火は、2019年以来3年ぶりに全面点火で実施されると、各保存会から発表されました。
2020年と2021年はコロナウィルスの拡大の影響で、京都市民や観光客の密集を防止するためにそれぞれの送り火は点火カ所が1〜6カ所に留められていました。
今回は、3年ぶりに全面点火となり、全ての送り火がきれいに描かれることが期待できます。
送り火を鑑賞できるエリアは、鑑賞する人々で大きく賑わうことが予想されるので、注意が必要となるでしょう。
五山の送り火の点灯時間
8月16日の午後8時から順番に点火されます。
- 大文字・・・・20:00点火(20:00~20:30頃)
- 妙法・・・・・20:05点火(20:05~20:35頃)
- 船形・・・・・20:10点火(20:10~20:40頃)
- 左大文字・・・20:15点火(20:15~20:45頃)
- 鳥居形・・・・20:20点火(20:20~20:50頃)
五山の送り火は雨天決行ですが、気象条件によっては点火時間が変更になる場合もあります。
いつまで見ることができるの?
五山の送り火の点火時間は午後8時から午後8時50分ごろまでとなります。
その中でも五山全部が同時に点火されて見ることができる時間(五山の送り火ゴールデンタイム!)は午後8時20分から午後8時30分ごろまでのわずか10分となります。
五山の送り火の場所(地図で紹介)
五山の送り火の点火場所は以下の5カ所となります。
五山の送り火をそれぞれ紹介
【大文字】
大文字には平安時代初期に真言宗の宗祖である弘法大師・空海が始めたという説があります。その他にも、室町時代に8代将軍足利義政が始めた説など複数の説があります。
【妙法】
京都は洛北の涌泉寺の寺伝に、妙法(松ヶ崎妙法)は「妙」が鎌倉時代末期に日蓮宗の僧・日像上人、「法」が江戸時代に日良上人が始めたと記されていると言われています。
【船形】
平安時代初期に第3代天台座主である慈覚大師・円仁が始めたという説や各地の風習となった灯籠流しの船が起源となった説などがあります。
【左大文字】
「扶桑京華志(ふそうけいかし)(1665年(寛文5年))」には左大文字のことが記載されており、左大文字は江戸時代中期以降に始まったとされています。
【鳥居形】
平安時代初期に真言宗の宗祖である弘法大師・空海が始めたという説や、伏見稲荷大社のお灯明(とうみょう)として焚かれたという説などがあります。
五山の送り火を眺めるおすすめの場所
船岡山(左大文字)
私のおすすめは船岡山。こちらからは左大文字がとても近くに見れます。
船岡山は、京都市内中心部から距離があるため、五山の送り火が点火される20時ごろに訪れる人々は地元の人が大半です。
ただし、きれいに送り火が眺められると評判で毎年、眺める人が増えているイメージがあります。
鴨川デルタ(大文字)
また、もう一か所が鴨川デルタ。こちらも人気スポット。五山の送り火が始まる午後8時ごろから大文字の美しいかたちを眺めることができます。
2019年に五山の送り火が行われた日には、2時間前からそれを見る方たちが場所取りのために鴨川デルタに集まっていました。
五山の送り火の起源は?いつ始まった?
以前、五山の送り火について京都に住んでいる方に聞いたことがあるのですが、五山の送り火は銀閣寺を建てた足利義満が関わっているそうです。
足利義政が早くに亡くなった息子である足利義満を弔うためのものであった。
この時は「大文字」のみが、銀閣寺の裏の山「大文字山」で焚かれた。
この大文字の火文字は相国寺側に向けて焚かれていますが、理由は、相国寺が足利家の菩提寺のため。
この送り火は、連続して毎年行われたものではなく、義満を弔った翌年に義政も亡くなったのだがその時は行われなかったみたいです。
毎年行われ始めたのは、なんでだったか覚えてないみたいです。。(笑)
また、思い出したら書きます。
五山の送り火の写真(2019年)
今回は上京区にあるとある場所(自宅)から、左大文字と船形の送り火を見ました。
左大文字
少しずつ灯りだします。
「人」の文字が浮かびました。
めらめらと燃え上がっているのが遠くからもわかります。
今年の送り火はきれいに見えました。
時には煙が激しく、きれいに見えない年もあります。今年は、台風後ということで風が強く、煙がうまいこと流れたのできれいに見れたのかもしれません。
船形
先っちょに火が灯ります。
左右の先っちょにも火が灯ります。
徐々に船の形が現れます。
船形は五山の送り火の中で一番大きなサイズです。
遠く離れた場所から見ましたがきれいに見れました。
おしまいに
夏の京都は五山の送り火以外にもイベントが数多くあります。
京都旅行を計画する際は、時間帯や場所情報を地図などで確認して、何をやっているのかを調べてから行くと、より楽しい京都旅行になりますね。
夏は高台寺・二条城・貴船神社のライトアップ。夜に楽しめるイベントが多い。
最後までお読みいただきありがとうございます。
少しでも京都の魅力、京都について知るきっかけになれればうれしいです。