毎年、数多くの観光客が訪れる京都。京都観光総合調査によると2019年には5300万人以上の観光客が1年間で訪れていたと発表されています。
そんな京都ですが、1月から12月の間ずっと観光客が多いわけではなく、オフシーズン(閑散期)が存在します。
オフシーズンであれば、普段よりお得に安く京都観光を楽しめます。
今回は、そんなオフシーズンの情報をまとめましたので、京都旅行の計画を立てる際のご参考になさってください。
春のオフシーズン
春といえば桜。京都は平野神社や嵐山といった桜の名所が数多く存在するので、桜のシーズンは大変混雑します。
しかし、桜が色付く前の3月あたりは比較的観光客が少ないです。
3月あたりであれば、梅の見頃とも重なりますので、美しい梅を見ることができる城南宮や北野天満宮へ訪れるのはおすすめ。
夏のオフシーズン
夏の風物詩祇園祭や京の七夕、五山の送り火といった様々なイベントが盛り沢山の夏の京都。しかし、オフシーズンも存在します。
6月あたりから梅雨の間、そして8月、9月あたりも実は観光客が少ないです。イベントが少ない6月あたりは、実は青もみじがとても美しく、貴船神社など美しい景色を見ることができます。
個人的なおすすめは、南禅寺の塔頭の一つである「天授庵」。
境内にはユニークな橋がかかる池があるのですが、その池の周りには竹や青もみじが植えられており、正午の頃に訪れてみてください。
太陽がちょうど真上から池に光を放ち、それが反射して葉っぱをしたから照らすと、キラキラと輝いているように見えます。
また、イベントが少なくなる8月、9月は、夏のうだるような暑さのためもあり、観光客が少なくなります。この期間に京都旅行をお考えの方は、計画の中に屋内の散策も含めておくことをおすすめします。
秋のオフシーズン
桜のシーズンと同様に観光客が増える秋の京都。その大半の目的は紅葉の鑑賞でしょう。
紅葉の鑑賞が落ち着く11月後半から12月後半にかけては、京都は少し静かになります。
この時期は、普段混雑している清水寺といった観光地も、比較的人が少なく、人混みなどに巻き込まれる機会は少ないでしょう。
冬のオフシーズン
冬は、クリスマスと年末年始以外はほとんどがオフシーズンだと考えても良いです。
京都マラソンや大学受験の日だけは少し人が多くなる印象。
夏は暑く、冬は寒い京都ではありますが、貴船や嵐山の冬景色は息を飲む美しさです。運が良ければ金閣寺も雪が積もることもあります。
とにかく、冬場を避ける観光客は、イベントの少なさと寒さが関係していると思われるので、その2つをしっかり計画すれば十分に楽しめます。
オールシーズンを通して観光客が少なくなるのは〇〇の日
京都旅行に関するブログを書いている方でアナリティクスを確認しているとわかりますが、雨が降った日のサイトへの訪問者はガクッと少なくなります。
雨の京都は、もちろん晴れている日に比べると人気が少なくなります。
しかし、お寺や神社、博物館、漫画ミュージアムといった屋内でも楽しめるスポットがいくつも存在するので、実は雨の日の京都は狙い目だったります。
オフシーズンの宿泊予約がお得
オフシーズンであれば、宿泊客が少ないことから、宿泊料金を安く設定するホテルや旅館がたくさん。また、最近であれば、コロナウィルスの影響もありこれまで経験したことがないほど客室が空いている宿泊施設もあるので、一度予約サイトをチェックしてみるのも良いでしょう。
また、お客様が少ないことから、普段忙しく働かれているスタッフさんも時間があると思うので、受付やラウンジで普段じっくりと聞くことができないホテルマンおすすめの観光地を教えていただけたり、もしかすると待遇が手厚くなったりするかもしれませんね。
元ホテルマンの小噺(こばなし)
ホテルで働いているとたびたび話に聞いたことがあるのが、観光で潤う京都の宿泊施設がどれくらい儲けているのか。
実は、毎月、黒字が出ているところは珍しく(中にはもちろんあると思います)、私が働いていたホテルは、1年の半分が赤字でした。繁忙期と閑散期の差がはっきりしているのです。
ですので、観光客が少なくなる京都では、是が非でもお客様に泊まっていただきたいと考えているホテル、そして「数人であれば開館している方がマイナス」の2つに大きく分けられると思いますので、オフシーズンでも積極的にお得なキャンペーンを打ち出したり、営業している宿泊施設は、オフシーズンの京都旅行の強い味方と言えるでしょう。
おしまいに
今回は、オフシーズン時期、そして宿泊に役立つ情報をお伝えさせていただきました。
雨の日やオフシーズンに京都旅行を計画する際のご参考にしていただければ幸いです。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。