祇園祭のくじ取り式とは?山鉾巡行の順番を決める?

この記事では、毎年7月の間、京都で行われる祇園祭の行事の一つ「くじ取り式」について紹介します。いったいどういった内容なのか、どこで行われるのか興味ある方はぜひお読みください。

祇園祭のくじ取り式とは

祇園祭のくじ取り式は、祇園祭の最大の目玉である山鉾巡行の巡行順を決めるために行われる行事です。京都市議会の議場で京都市市長の立ち合いの元、各山鉾保存会の代表者がくじを引きます。

くじ取り式の日時と場所は?

現在、くじ取り式は毎年7月2日に市議会議場が会場となり行われます。こちらのくじ取り式は関係者以外参加することができないため、非公開の行事となります。

午前10時から12時の間に行われているそうです。

祇園祭のくじ取り式の歴史

京都の祇園祭で行われるくじ取り式の歴史についてまとめました。

くじ取り式が始まったのは今から500年前

祇園祭のくじ取り式の歴史は長く、応仁の乱の後、山鉾巡行の先陣争いを避けるために、今から500年以上前の明応9年(1500年)に始まったとされています。

山鉾町の場所を考えると、山鉾巡行のスタート地点に近い山鉾から順番に巡行することになりそうですが、先陣を争う山鉾町が大路小路でせめぎ合いを起こすことがあったそうです。

祇園祭の歴史は1000年以上となるので、くじ取り式が行われるようになる前の期間には、先陣争いのため事故が起こったり山鉾町同士の喧嘩があったと考えられます。

応仁の乱の後、祇園祭を復活する際に、それまでの歴史の統括としてくじ取り式は生まれたのでしょう。

元々は京都の中心地「六角堂」で行われていた

現在は、京都市議会場で行われているくじ取り式ですが、江戸時代には、雑色(ぞうしき:警察や司法を補助する人)の立ち会いの元、六角堂で行われました。

その際には京都所司代の花押等があるくじ証が渡されていたそうです。

六角堂の境内には祇園社の祠(ほこら)が建っているのもそういう関係があるからでしょうか。

明治以降は京都府庁、京都市役所と場所が変わった

くじ取り式の場所は、明治以降、京都府庁に移動して、明治32年には京都市役所に変わりました。

そして、昭和28年からはくじ取り式が行われる日が7月2日に一定されるようになり、そこから現在まで毎年7月2日に京都市役所の市議会議場で行われています。

戦後一時期は八坂神社でも行われていた

昭和28年に市議会議場でくじ取り式が行われることが固定される前は、戦後一時期、八坂神社で行われることもありました。

全員がくじ取りを行うわけではない

山鉾の中にはあらかじめ巡行の順番が決まっているものもあります。順番が決まっている山鉾は「くじ取らず」と呼ばれています。

くじを取らない山鉾町の代表たちもくじ取り式には出席されます。

くじ取らずの山鉾

  • 長刀鉾:常に先頭
  • 函谷鉾:5番目
  • 放下鉾:21番目
  • 岩戸山:22番目
  • 船鉾:23番目
  • 北観音山:24番目(後祭の先頭)
  • 橋弁慶山:25番目
  • 南観音山:29番目
  • 最後尾の大船鉾:33番目

祇園祭のくじ取り式を見学することはできる?

現在、祇園祭のくじ取り式は祇園祭の関係者が参加するだけの行事のため、一般人が見学できるものではありませんが、過去には一般からの見学者募集も行われていました。

見学希望の人は6月中旬までに、往復はがきで応募して、定員70名ほどの枠に抽選すれば往復はがきを持ち、会場に入ることができたそうです。

祇園祭のくじ取り式の内容

くじ取り式に参加された話がインターネット上にはいくつか存在するのでそれをまとめました。

くじ取り式には誰が参加する?

くじ取り式では、京都市長が奉行役になり、そのほか、八坂神社宮司、祇園祭協賛会長、清々講社幹事長、財団法人祇園祭山鉾連合会理事長、各山鉾代表者などが集まります。

全員が紋付袴の正装で、厳粛な空気の中で行われます。

くじ取りの順序

くじ取りの前に奉行の「くじ改め」が行われます。朱塗りの三宝に乗ったくじが壇上で開かれ、中身が確認されます。この時、誰も息ができないほど場内はピリつくそうです。

くじ取りが行われる前にくじを引く順番を決める予備のくじ取りが行われます。その時の順番に従い、くじ取りが行われていきますが、細かく分けると4つのくじ取りが行われます。

  1. 鉾(3基)の順番を決めるくじ取り
  2. 前祭の巡行列の山(13基)の順番を決めるくじ取り
  3. 前祭の巡行列の傘鉾(2基)の順番を決めるくじ取り
  4. 後祭の巡行列の山(6基)の順番を決めるくじ取り

各山鉾町の代表は、山鉾町に伝わるくじを入れる文箱を用意して、くじ取りを待ちます。

1人づつ登壇して、くじを引き、壇上正面の奉行にくじを示して確認された後に、議場に示す習わしの元で行われます。

引いたくじは保存会で大切に保管され、7月17日の山鉾巡行の際に、内容の確認「くじ改め」でも用いられます。

巡行順の発表はジョークも交えられる?

過去に、くじ取り式に参加された方の話を聞くと、くじ取り式は厳粛な空気の中行われるが、たびたびジョークが交えられることもあるようでした。

例えば、くじの結果は、「〇〇(山鉾名)、鉾(山)一番!」のように議場に示すため読み上げられるのですが、「〇〇山、鉾一番!」と読み上げられて場内が笑いに包まれることがあったそうです。

解説すると、〇〇山は、鉾ではないこと。そして鉾一番は長刀鉾に決まっているため、そもそもそんなくじは存在しません。

祇園祭ジョークと言いますか、緊張の糸が張り詰めている空間でのジョーク、緊張と緩和がすごい。

くじ取り式の後、八坂神社へ社参(お祓いを受けにいく)

くじ取り式の終了後、山鉾連合会役員及、山鉾町代表者が揃い、八坂神社へ社参し、祇園祭の無事・安全を祈願します。

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この記事を書いた人
Kaoru

京都在住。京都で生まれ、世界・日本を転々とした後5年前から京都に戻り住んでいます。京都が好きで週末はよく観光しています。数年前に京都検定3級を取得しました。京都観光や京都旅行の役立ちそうな情報を発信します。

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