こちらの記事では
◆清水寺の舎利殿(金閣)のこけら葺き屋根の張り替え工事
◆工事期間中の拝観について(拝観できるのか、注意点など)
◆舎利殿(金閣)のこけら葺きとは
◆金閣寺の詳細情報
について記載しています。
修学旅行の定番コースといえば清水寺と金閣寺。
そんな二箇所で現在工事が行われています。(清水寺の舞台工事についてはこちら)
金閣寺の屋根の葺き替え工事(9月1日から12月終了予定)
金閣寺の境内にある鏡湖池(きょうこち)の側に建てられた舎利殿、通称金閣のこけら葺き屋根の葺き替え工事が行われています。
新型コロナウィルスの影響で参拝者が少ないので、今のうちに工事をすることが決められたそうです。
屋根の葺き替え工事のために舎利殿の周りには足場が組まれており、わずかな隙間からしか見ることができません。
10月3日:現在の金閣寺工事の最新情報
金閣寺の入口では警備員の方に拝観の注意について説明を受けます。
主な内容は、現在工事中で金閣を直接見ることはできません。しかし、拝観料金は通常通り支払う必要があります。それでも拝観されますか?
わたしは、工事中の様子を楽しみに金閣寺を訪れたので問題ありませんでしたが、わたしと一緒のバスで金閣寺まで訪れていた旅行者さんは引き返されていましたね。
できる限り現在の金閣寺の様子を記載して、写真と動画を用いて説明しているので、これから、金閣寺を訪れる方にこちらの記事が届くように願います。
金閣寺参道の様子
現在金閣(舎利殿)以外でも境内では工事が大規模で行われています。
そのため、工事の機材や材料を運搬するために参道の4分の3ほどは車道となっているため道幅が狭くなっています。
金閣(舎利殿)の今しか見れない光景
真ん中の隙間部分を除いて、金閣全体をシートが覆っています。不思議な光景。
鏡湖池の中にも工事のための足場が組まれています。
金箔部分が剥がされており、屋根の内部?が隙間から見えました。
所々金色の部分も見えますね。
これは工事期間ならではの光景でわたしはとてもテンションが上がりました。
金閣寺のパネルと警備員の様子
金閣(舎利殿)が直接見れないので工事期間中はパネルが設置されています。
そして、警備員の方も待機されていました。
金閣寺を訪れた方の多くは入り口で引き返すからでしょうか、あまりすることがなく手持ち無沙汰な印象を受けました。
金閣寺を訪れた方々の感想
入り口で警備員に現在の状況を聞いた方でも直接金閣(舎利殿)の様子を見られる方ももちろんいます。
パネルを見ながら「ん〜」という表情をされる方や、わたしのように「これはこれで良いんじゃない?今しか見れないからレアだよねっ」と楽しそうにされている方もいましたよ。
金閣を近くで眺めてみると、隙間からヘルメットが仲良しに並んでいるのを発見しました。
金閣寺を訪れて見てわかった注意点(訪れる方に見て欲しい)
現在、工事が行われている影響で金閣(舎利殿)を直接見れないことに加えて、実際に訪れたからわかったことがいくつかあるのでご紹介します。
これから金閣寺を訪れる際の参考にしてください。
金閣寺の写経体験は?
こちらは工事とは関係ありませんが、コロナウィルスの影響なのか当分の間は受付ていません。
金閣寺で写経体験を使用とお考えの方はご注意ください。
金閣寺の御朱印はいただける?
御朱印やお守りの授与は通常通りされていますが、お守りと同様コロナウィルスの影響で御朱印は全て書き置きになります。
直接御朱印に書いていただけるのは、もうしばらく後になるでしょう。
御朱印をいただこうと考えている方はご注意ください。
金閣寺工事についてのまとめ
工事中の金閣寺の拝観は可能?
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通常通り拝観可能ではありますが、金閣寺を訪れた方の99%は撮影するであろう舎利殿は、工事期間中は建物の周りに足場が組まれてシートで覆われることになるので、見ることはできなくなるので注意が必要です。
また、工事のために機材などが境内に置かれていることがあるので道が狭くなっている箇所もあるので、入口で注意点など尋ねるといいかもしれませんよ。
金閣の写真を撮影しようと訪れる方がいれば、2020年12月に工事が終わるまで本体を見ることができないことを教えてあげてください。
工事期間中はパネルが出現!今しか見れない珍しい景色
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現在舎利殿(金閣)が工事中で見えないので、参拝者のために鏡湖池のほとりに舎利殿の大型写真パネルが設置されています。
縦幅は2.4メートルで横幅は3.6メートルの大きなもので、パネルの前で写真を撮られている方もいる様子。
これからの秋や冬には紅葉の美しい景色や雪化粧された金閣が見える季節でしたが今年は見れないですね。
しかし、この写真パネルこそ今の期間を逃すと次回金閣のこけら葺き屋根の張り替え工事が行われるまで今しか見れない光景なので気になる方はぜひ工事期間中に金閣寺を訪れてみてください。
こけら葺き屋根について
現在の金閣は1950年に火災で焼けてしまい、55年に再建されました。
そして、屋根の葺き替え工事は2002年以来18年ぶりにおこなわれています。
金閣のこけら葺き屋根は椹(さわら)の木から作った2〜3ミリ程度の板を使用します。この板は「こけら」と呼ばれ、これを一寸(約3センチ)ずつずらしながら重ねていき、竹釘で固定します。
椹(椹)は檜(ひのき)科の針葉樹で、檜ほどは硬くなく湿気に強いので、お風呂で使用する風呂桶や、神社やお寺の手水舎(参拝者が手や口を清める場所)で使用される柄杓に用いられています。
このこけら葺きは、古墳時代には板葺屋根として使われていたそう。
こけら落しという言葉がありますよね。
歌舞伎や劇などの初日の開場の意味がありますが、これは建築工事の最後にこけら(木片)を払い、建物の完成としたことが語源になっています。
金閣寺以外の京都市内のお寺でも見られるこけら葺き。ひとつ紹介させていただくと銀閣寺もこけら葺き。
金閣寺の詳細情報
住所:京都府京都市北区金閣寺町1
拝観時間:9:00〜17:00
拝観料金:大人・高校生/400円
小・中学生/300円
お問い合わせ:075-461-0013(鹿苑寺事務局)
公式ホームページ:https://shokoku-ji.jp/kinkakuji/
最寄駅(バス停):京福電車「金閣寺道」