銀閣寺の見どころ・拝観料・混雑状況など紹介

京都観光

この記事では、京都市左京区にあるユネスコ世界遺産に指定されている銀閣寺について紹介しています。銀閣寺は金閣寺と対になる人気の観光スポット。事前に見どころや拝観料、混雑状況など把握しておくことで、銀閣寺を訪れた時に快適に楽しめると思いますので、ぜひお読みください。

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銀閣寺の概要

室町幕府の第八代将軍足利義政によって隠居宅として建てられました。建てるにあたり、義政の祖父である足利義満が建てた金閣寺(北山殿)を参考に1482年に完成した東山山荘が銀閣寺の始まりとされています。

義政が亡くなった後に、義政の菩提を弔うお寺とするために臨済宗の僧夢窓疎石を迎え、相国寺の宝処周財(ほうしょしゅうざい)が入山して禅宗のお寺(銀閣寺)に改められました。
銀閣寺の正式名称である「慈照寺」は義政の法名(慈照)に由来しています。

銀閣寺は戦国時代の戦乱に巻き込まれ、東求堂・銀閣(観音殿)以外の建物は失われ荒廃しましたが、寛永年間(1624〜1644)に宮城丹波守豊盛によって再興されました。その時に向月台や銀沙灘(ぎんしゃだん)が作られました。

現在は、金閣寺と共に臨済宗相国寺派大本山である相国寺の山外塔頭寺院(相国寺の敷地にはない小寺)で、平成6年(1994年)に古都京都の文化財の一部としてユネスコ世界遺産に登録されました。

銀閣寺の見どころ

銀閣寺にはいくつもの見どころがありますが、その中でも特におすすめの見どころをまとめました。

銀閣(観音殿)

銀閣寺の敷地で一番目立つ建物である銀閣は通称名。正式名称は観音殿(かんのんでん)といいます。

長享3年(1489年)に建てられたもので、戦国時代の戦乱を乗り越えた東山山荘時代の建物として国宝に指定されています。東求堂と並び、東山文化を代表する建築物として有名です。特に、銀閣は現存する唯一の室町期・東山文化の桜閣庭園建築と言われています。

銀閣は二層からなる建物で、一階部分心空殿(しんくうでん)は書院造の住居空間、二階部分は潮音閣(ちょうおんかく)と呼ばれる観音菩薩を安置している仏間となっています。銀閣は観音菩薩が安置されていることから「観音殿」と呼ばれています。

銀閣と呼ばれていますが、金閣のように銀箔で覆われているわけではありません。過去に銀箔で覆われていた痕跡も見つかっていないことから、銀閣を建てる際にそのような計画があったのかもわからない状態です。銀閣寺の元となった東山山荘を建てた足利義政も銀閣が完成する前に亡くなっており、銀箔で覆うことを考えていたのか不明です。

東求堂(とうぐどう)

東求堂は足利義政の持仏堂であり阿弥陀如来像が安置されている日常的に礼拝する場所でした。建物の名前は仏教の法語から名づけられたもので、義政の西方極楽浄土への願いが込められたものです

日本最古の書院造の建物とされ国宝に指定されています。建物には4つの部屋があり、阿弥陀如来像が安置される仏間、その東には草案の茶室同仁斎(どうじんさい)。同仁斎は四畳半茶室の起源とされています。

東求堂は、室町期に建てられたものでこれまでに何度か修復されています。1964年に解体修復が行われた際に、改築のために導入されたと考える大工仕事の痕跡が発見されたこと、そして建物の下に庭の跡が見つかったことから、寛永年間に宮城丹波守豊盛によって再興された際に、東求堂はそのままの状態で移動する曳屋(ひきや)が施されたと考えられています。

現在、銀沙灘(ぎんしゃだん)と呼ばれる砂盛りの場所に東求堂があったと推測する説がとなえられています。

池泉回遊式庭園と枯山水庭園

足利義政の指示により善阿弥・相阿弥によって西芳寺(苔寺)の庭園をモデルとして作庭されました。銀閣寺の庭園は錦鏡池(きんきょうち)と呼ばれる池を中心とする池泉回遊式庭園と裏山部分の枯山水庭園で構成されています。

江戸時代に手入れされたことで当時の庭園の原型はほとんど失われてしまったと言われています。昭和に活躍した作庭家田中泰阿弥は銀閣寺敷地内で茶席跡や銀閣の背後の池洗月泉といった複数の古庭の遺構を発掘したことで銀閣寺の出入り庭師となりました。

庭園でひときわ目立つのが白砂の砂盛りである銀沙灘(ぎんしゃだん)と円錐台形の向月台(こうげつだい)。こちらの2つは再興された江戸時代以降に作られたもので、中国・西湖の波立つ風景を描写したもので、月の光の反射を意識して銀閣を照らす役割があるともいわれています。

1925年に国の名勝・史跡に指定され、1952年に国の特別名勝・特別史跡に指定されました。

銀閣寺垣

銀閣寺垣は、銀閣寺の総門から参拝受付のある中門までの参道にある50メートル続く生垣を指します。下段は石垣、中段は竹垣、上段は椿の生垣という三段構成になっているのが銀閣寺垣の特徴です。椿の季節になると生垣に赤い花が咲き、参拝者を迎えます。

五山の送り火 大文字の起源

毎年8月16日に銀閣寺の裏山では五山の送り火の「大文字」が灯されます。こちらの「大文字」の送り火は足利義政が早くに亡くなった息子の義尚の菩提を弔うために始めたという説があります。大文字のモデルは義政の側近であった横川景三が東求堂から如意ヶ岳を眺めてかたどったといわれています。

銀閣寺の座禅(坐禅)体験

銀閣寺では毎月第3月曜日(8月と12月を除く)の夕方から坐禅会を実施しています。参加には往復はがきによる事前受付での予約が必要です。坐禅体験について詳しい情報はこちらをご確認ください。
現在のところコロナウィルスの影響により当面の間休止しています。

開催時間

  • 夏期(3月~11月)
  • 受付時間:18:00 坐禅:18:30~19:30
  • 冬期(12月~2月)
  • 受付時間:17:30 坐禅:18:00~19:00

また、夕方の坐禅会だけではなく、午前中にこう講話と坐禅も行われています。天正寺の佐々木奘堂住職に禅の言葉を元とする講話を聴いた後に坐禅を行います。参加するに
はがき、FAX、メールによる事前予約が必要です。詳しくはこちらをご確認ください。現在のところコロナウィルスの影響により当面の間休止しています。

開催時間

  • 受付:9:30~
  • 講座:10:00~11:30
  • 定員:40名

銀閣寺で写真撮影する際の注意点

銀閣寺の敷地内での写真撮影は可能ですが、三脚を使用することは禁止されています。また、特別公開期間には東求堂や銀閣内を拝観することができますが、建物内部は撮影できませんのでご注意ください。

銀閣寺の混雑状況

銀閣寺はユネスコ世界遺産登録されている人気の観光スポットです。金閣寺と合わせて参拝する方も多い印象です。1年中混雑することが考えられますので、混雑していない時に訪れたい場合は、朝一番での参拝がおすすめです。

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銀閣寺の駐車場情報

鹿ケ谷通りに市営の銀閣寺駐車場があります。2時間以内の利用が厳守で2時間以上は駐車できません。

銀閣寺の基本情報

  • 名前:銀閣寺
  • 住所:京都府京都市左京区銀閣寺町2
  • 電話番号:075-771-5725
  • 所要時間:60分
  • 拝観料:500円
  • 創建:1482年
  • 開山:夢窓疎石
  • 開基:足利義政
  • 宗派:臨済宗相国寺派
  • 本尊:釈迦如来
  • 公式ホームページ:http://www.shokoku-ji.jp/g_about.html
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この記事を書いた人
Kaoru

京都在住。京都で生まれ、世界・日本を転々とした後5年前から京都に戻り住んでいます。京都が好きで週末はよく観光しています。数年前に京都検定3級を取得しました。京都観光や京都旅行の役立ちそうな情報を発信します。京都観光とは別にユーモラスな記事やジョークなども発信しています。

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