京都(平安京)は、それぞれの方角に神様が存在していて、わたしたちを守ってくれる土地として1200年以上前に長岡京から都を移されました。
そんな京都は、四神相応の地として現在まで続いているのですが、その京都では東西南北を守護する神様にちなんだ御朱印を集める「五社めぐり」という御朱印集めがあります。
今回は、四神相応の地と五社めぐりについて紹介します。
「御朱印を集めている!」「京都らしい楽しみを知りたい!」という方は、ぜひご参考になさってください。
四神相応の地
四神相応とは、風水において地勢や地相が優れているという意味で使われる言葉で、今から紹介する4つの条件を全て満たしていると長く繁栄すると言われています。
【西】白虎…大きな道が続く
【南】朱雀…広くひらけた湿地
【北】玄武…背後に大きな山
東西南北、それぞれの方角に当てはまる京都は、四神相応の地と呼ばれています。
この考え方は、中国をはじめ中華文明圏では大変重要視されてきた考え方で、日本もそれにならって794年(延暦13年)に桓武天皇が長岡京から平安京に都を移しました。
ちなみに、具体的な場所として以下の説が有力とされています。
【西】白虎…大きな道が続く→山陰道
【南】朱雀…広くひらけた湿地→巨椋池(おぐらいけ)
【北】玄武…背後に大きな山→船岡山
現在でも建物が建てられる際は、四神相応の地を意識されているという話もあり、
例えば、京都駅には南北に抜ける大きな穴が開いています。京都駅から車で南から北、北から南に移動する時に国道1号や24号線を利用して迂回しなければならない。これは、風水的によくないとされており、風通しを良くして道を続いていることにしよう。という感じで作られたと以前お話を聞いたことがあります。
それ以外にも、地下鉄鞍馬口の閑臥庵という黄檗宗のお寺では、境内のお堂に四神の絵が飾られています。
このように、京都を歩くと、様々な場所四神相応の地を意識するようなものに出会うことがあります。
四神相応の地を訪れる「五社めぐり」とは
四神相応の地である京都は、それぞれの東西南北を守護する神様が祀られている神社があります。
【東】青龍…東に清き流れ→鴨川=八坂神社
【西】白虎…大きな道が続く→山陰道=松尾大社
【南】朱雀…広くひらけた湿地→巨椋池(おぐらいけ)=城南宮
【北】玄武…背後に大きな山→船岡山=上賀茂神社
【中央】麒麟…京の中心=平安神宮
東西南北に加えて、京の中心として平安神宮を入れた5箇所を巡るのが五社めぐり。どの神社も大人気の観光地であり、平安京にゆかりがある場所としてパワースポットとしても知られています。
神社に足を運び、神様の御加護の印に御朱印を集めてみるのは、京都でしかできないこととして近年密かに広まっている人気の遊び?です。
個人的にも、京都を初めて訪れる方にも、何度も足を運んで別の楽しみ方を探している方にもおすすめします。
五社めぐりの方法は?
巡る場所は、上記をお伝えしました。
それぞれの神社を訪れて、五社めぐり専用の御朱印を授与していただけるので5つ集めるだけなので、誰でも簡単に挑戦できます。
上記の5つの神社を訪れて、御朱印の授与所をたずねると五社めぐり専用の色紙をいただくことができます。
この専用の色紙に一つずつそれぞれの神社の御朱印を集めていくのですが、特に訪れる神社に順番はありません。
無事全ての五社をめぐり、全ての御朱印を集めると、「満願記念品しおり」をいただくことができます!
五社めぐりには順番もなければ、期限もないので、何度も京都を訪れてエネルギーチャージをしてください。
五社めぐりの注意点
全ての五社を巡ることで、とんでもないパワーを授かりそうな五社めぐりですが、一つ注意が必要です。
色紙はちょっと大きなものになるので、少し邪魔になるかもですね。折れたり、傷つけたくない場合は、荷物をいれるバッグやリュックは十分な大きさのものにしましょうね。
それぞれの五社へのアクセス方法
八坂神社、松尾大社、城南宮、上賀茂神社、平安神宮へ京都駅からのアクセス方法を以下の記事で詳しく紹介しています。
ぜひ、参考になさってください。