歴史がある重要な建物が数多く残る京都には多くの心霊スポットがあります。人が集まるところには念が集まると言われています。
この記事では、罪人の処刑や晒し首の舞台となっていた三条河原や、理由はわかりませんが霊を実際に見たという目撃証言や心霊現象が多い場所を調べてまとめました。
紹介する場所の中には有名観光スポットがあったり「へえ」と驚く場所もあると思います。あくまで「こんな話があるのか」程度に読んでもらえれば嬉しいです。
また、心霊体験を求めたり、度胸試しなど遊び半分の気持ちで絶対に行ってはいけない場所を知るのにお役立てください。
三条河原
京都の定番デートスポットの一つ「鴨川」。歩いたり座ってお話ししたり。三条大橋や四条大橋からは、年中通してカップルが鴨川沿いに腰掛けている風景を眺めることができます。
今では、幸せムードが漂う鴨川沿いですが、かつて同じ場所は処刑場でした。三条河原から六条河原は平安時代から江戸時代まで処刑場として数多くの人々が処刑され、生首がさらされていました。
千利休、石田三成や石川五右衛門、平将門といった歴史上の有名人もこの場所で晒し首となったり、処刑されています。この話を知れば、鴨川沿いに腰かけてお話することもなくなるかもしれないですね。。
京都心霊スポット 京都御所のトイレ
地下鉄烏丸線の今出川駅や丸太町駅から徒歩すぐの京都御苑の敷地内にあるトイレ。ドアが塞がれて使用することもできませんし、敷地内マップからも存在を消されています。
敷地内にはいくつもトイレがあるのですが、こちらのトイレでは過去に焼身自殺があったと言われています。また、そのトイレの近くに新しくトイレができた後、首を吊ってなくなった方がいるというような話もあります。
現在はそのようなことがありませんが、近寄るべからずの塞がれたトイレです。
保津峡
保津峡は嵐山の保津川が流れる渓谷で、小舟で流れ下る保津川下りや、美しい渓谷美に触れることができるトロッコ列車など、嵐山観光と合わせて訪れることができる場所です。
保津峡のJR保津峡駅は無人駅になり利用者もほぼいないのですが、駅の近くに赤橋という橋があります。このあたりは昔、遺体を放置して鳥に食べさせる鳥葬が行われていた場所とされており、人々の怨念が渦巻いている場所とされています。
大雨になると赤橋の下は激流が生まれることもしばしばあるそうで、そのせいか水難者も多いとか。また、飛び降り自殺も多いとの情報もあります。赤橋周辺では幽霊を見たという証言が数多くある絶対に行っては行けない場所だといえます。
将軍塚(東山ドライブウェイ)
京都でドライブデートを楽しむ時の定番コースとなっている将軍塚は、京都の夜景を一望できる人気スポット。しかし、この将軍塚はお墓として八尺の土偶に弓矢を持たせて埋めた場所でもあります。
将軍塚には有名な怪談話があり、首なしライダーの元となった場所。道路に垂れ下がった蔓(つる)に首を引っかけ首が取れてしまったが、それに気づかず夜な夜な走っているというものです。
山間の車道には「動物の飛び出し注意」などの標識や滑りやすいので注意の蛇行している標識が立てられているのを見ることはありますが、東山ドライブウェイでは「!(びっくりマーク)」の警戒標識が立っています。幽霊が出ることを暗に伝えている標識と噂されています。
ロシア病院(旧海軍第3火薬廠(しょう)跡)
京都府舞鶴市の朝来地区にある旧海軍の火薬工場。青葉山のふもとにある青葉山ろく公園の端にコンクリートの建築跡が残っています。ロシア病院の廃墟で片方の足がない兵士の霊の目撃情報があります。
旧海軍第3火薬廠(しょう)では、人間が乗り込んで操作する突撃型の魚雷の弾頭が作られていた場所。死にたくないと思っていた兵士達の魂が浮かばれないまま残っているのかもしれません。
千日墓地
千日墓地は京都府木津川市にある石仏群がある古い墓地です。昔は遺体を火葬せず、そのまま埋めていた場所で現在は立ち入り禁止となっています。
手入れされていないお墓がいくつも並んでいる墓地は数々の幽霊情報が寄せられていますが、その中でも有名なものが土を掘る霊の目撃証言や土の中からこちらをじっと見ている霊がいたというものが挙げられます。
深泥池(みどろがいけ)
深泥池は京都のタクシー運転手で知らない人はいない有名な怪談があります。ある夜中にタクシーで女性を深泥池に乗せて行ったのですが、到着すると女性は車内から姿を消しており、シートはびっしょり濡れて髪の毛があったというものです。
嘘か本当か、京都のタクシー会社の中には、深泥池に向かって欲しいというお客さんは乗せなくていいとなっている会社もあるとか。
タクシーの怪談以外にも、池のほとりを歩いていると足を引っ張られたとか、近くの精神病院の患者が入水自殺したなどと行った噂があります。
貴船神社
縁結びのご利益が授かるパワースポットとして人気の貴船神社。日中は数多くの参拝者で賑わう明るい場所という印象がありますが、実は丑の刻参りの発祥地という夜の顔もあります。
丑の刻参りとは、呪いたい人物に見立てた藁人形に釘を打ち込む日本古来の呪術。貴船神社の奥には木が生い茂っており、その中で釘が撃ち込まれた日用品を見たとの目撃情報もあります。
心霊と聞くと亡くなった人物の怨念などイメージできますが、貴船神社には生きている人物の怨念が集まる恐ろしい場所ともいえます。
化野念仏寺
化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)は、京都市右京区嵯峨鳥居本にある浄土宗のお寺です。お寺の敷地内におよそ8000体の石仏や石塔があることが有名で、その光景を一眼見ようと国内・国外から観光客が訪れる場所として評判です。
しかし、この石仏や石塔は化野で埋葬された方々のお墓。毎年8月23日、24日には灯明(みあかし)をあげて千灯供養が行われています。
こちらのお寺では、かつて遺体を焼かず、埋めず、放置していた場所でした。風葬地として知られており、真言宗の開祖である空海が供養した場所に建てられました。
今でも供養は続いており、過去に誰にも供養されることがなかった方々の魂が存在する場所として、ある意味怨念が渦巻いている場所とも考えられます。
化野念仏寺の敷地内は写真撮影が禁止されている場所があり、知らずに写真を撮った後、体調が悪くなったという話がいくつもあるそうです。
清水寺
清水寺の近くは昔、鳥辺野(とりべの)と呼ばれる場所があり、そこは一般市民の遺体収容地域でした。かつての京都では、死体を放置して風葬したり、野鳥や野犬に遺体を食べられることで葬る風習がありました。
この風習により、放置されている遺体は時間が経てば腐敗して異臭を放っていたそうです。
ことわざにもある「清水の舞台から飛び降りる」も実際に飛び降りて、生きていたら願いが叶う。また、亡くなってしまっても成仏できると庶民の信仰があったようです。
おしまいに
京都は歴史がある場所なので行ってはいけないとされる場所がいくつもあります。今回はその中でも主な10か所の心霊スポットや怖いとされている場所を紹介させていただきました。
あくまでも噂レベルの話なのですが調べてみて少し怖くなりました。普訪れた場所も心霊スポットだったなんてという気持ちです。
個人的には、「何も意識していなければ問題ない」と思っています。ですからこれからも鴨川沿いでペラペラ話すこともあるでしょう。
ただし、霊感が強い方や怖いもの見たさ、度胸試しなどで行ってはいけないとされる場所を訪れることはおすすめしません。人気観光地へは日中訪れるようにしてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。