京都で、安産のご利益を授かることができる神社とお寺をまとめました。
わら天神
わら天神の境内にある末社「敷地神社」は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)が祀られています。こちらの神様は瓊瓊杵尊のお嫁さんとなり、一夜にして懐妊、その後3人の子供を連続で出産した伝説があります。
そのほかにも、皇后后妃が赤ちゃんを身篭った際に、わら天神の境内にある、綾杉明神と呼ばれている杉の木の下で腹帯を結び、安産したという神話が残っています。
こちらの神社では、安産祈願のお守りを授与していただけますが、このお守りの中には神饌具である藁が収められています。これが、わら天神と言われる由来です。
お守りの中にある藁に、節があれば男の子、節がなければ女の子が生まれると言い伝えられています。
下鴨神社
下鴨神社で祀られている神様である祭神の玉依媛命(たまよりひめのみこと)に伝わる伝説を紹介します。
玉依媛命が、鴨川で禊をしている時に上流から美しい丹塗りの矢が流れてきたので、それを持ち帰ります。すると丹塗りの矢は、男性となりました。玉依媛命はその男性と結婚して、子供を産みました。
この伝説のおかげで玉依媛命は安産の神様として崇められるようになりました。
岡崎神社
岡崎神社は、治承2年(1178年)に高倉天皇の中宮徳子(建礼門院)の御座の奉幣を賜ったことから安産の神様として信仰されるようになりました。
境内の厄除子授兎に、水をかけて祈願すると、子宝に恵まれて、安産になると言い伝えられています。
多産で知られるウサギは、岡崎神社の神の使いで、境内には数多くの置き物が置かれています。
熊野神社
岡崎神社から歩いて15分ほどにある熊野神社も安産のご利益を授かることができます。治承2年に安徳天皇が生まれる際に、身篭っていた建礼門院が安産祈願の勅使を熊野神社に遣わし無事に生まれたと伝えられています。
安産のご利益以外に縁結びや健康長寿のご利益もあるとされています。
由岐神社
由岐神社は鞍馬寺の境内にある神社で、本殿の脇には、子供を抱いている狛犬が鎮座しています。こちらの狛犬は古くから安産の守護神として信仰されています。
鞍馬山は、のぼるのが大変で、険しい山道を長いこと歩く必要がありますので、臨月が近づいている妊婦さんは、お参りすることを控えることをおすすめします。
もし、どうしてもお参りしたい場合は、どなたかに代わりに行ってもらうことがいいでしょう。