この記事は、京都市伏見区にある伏見稲荷大社の名物「雀(すずめ)の丸焼き」と「うずらの丸焼き」を食べたことについて書いています。
知らない方も多いかと思いますが、伏見稲荷で雀の丸焼きを食べられるのはそこそこ知られている有名な話のようです。わたしは知らなかったので実際に食べに行ってみました。
伏見稲荷名物「雀(すずめ)とうずらの丸焼き」
伏見稲荷大社は全国的に有名な神社で、毎年数多くの参拝者が訪れる人気の観光スポットです。
こちらの神社の裏参道には数多くのお土産屋さんや飲食店があり、裏参道を通ったことがある方は見たことがあるかもしれませんが、「すずめ(雀)の丸焼き」「うずらの丸焼き」が販売されています。
実はこの「すずめ(雀)の丸焼き」「うずらの丸焼き」は伏見稲荷の名物として有名な食べ物です。
雀の丸焼きはどこで販売している?お店はどこ?
雀の丸焼きを販売しているのは裏参道のお食事処「稲福」さん。お店の前で雀とうずらを丸焼きに調理されています。店内で食べることもできますし、テイクアウトすることも可能です。
ただし、テイクアウト対応していないメニュー(「骨(つぼ)抜き」と呼ばれる骨を取り除いてあるたべやすいうずらや雀)もあります。国内産の雀にこだわり提供されています。
丸焼き以外にもいなり寿しなど場所的に食べたくなるメニューも提供されています。
丸焼きを調理しているの様子
店頭で焼かれている雀やうずらはフォルムが確認できます。網の上で焼いてはタレ壺にくぐらせて、また焼いて、くぐらせてを何度も繰り返します。
蒸し焼きにしたりしてしっかりと火が通れば仕上げに山椒をまぶして完成です。タレはうずらの骨で出汁をとっており、しょうゆやみりん、酒、砂糖を加えて作られています。
山椒をまぶすのは京都らしさもありますが、野鳥独特の臭いを消すという効果もあるのでしょうか。
リアルな感じが苦手な方にはおすすめできません。
雀(すずめ)の丸焼き・うずらの丸焼きを実食
味は鶏肉を食べているのと変わらなかったです。頭部分はレバーのような感じでした。
全体的に甘辛いたれがかかっており味は美味しかったです。胴体部分は骨が多く、バリバリっと骨をかみ砕いて食べるイメージでした。
バリバリと食べられない骨は残して身をこそげ取りながら食べる感じです。丸焼きなので見た目は食べづらさを感じると思いますが、食べてみると意外と食べられます。
なぜ雀の丸焼きが伏見稲荷名物となっているのか?
伏見稲荷大社は商売繁盛の神様が祀られていると知られていますが、元々は五穀豊穣の神様が祀られているとして厚く信仰されていました。
その五穀を雀が食べるので、退治する意味合いや見せしめのため食べ始められたという説や元々日本人は野鳥を食べる習慣があり身近なもので、神様へのお供え物のお下がりとして食べ始められたといういくつかの説があります。
雀の丸焼きはいつが美味しい?
雀にも旬があり、最も脂が乗った美味しい雀は12月頃だそうです。雀の狩猟シーズンは11月半ばから2月半ばの3ヶ月限定。稲福さんではシーズン外の場合は、提供する雀は冷凍保存されているものになります。
おしまいに
今回は伏見稲荷の名物雀の丸焼きとうずらの丸焼きについて紹介しました。現在「稲福」さんを含めた3店舗のみ提供されているそうです。
雀が美味しいとされる冬に伏見稲荷大社を訪れる場合は、ぜひ店頭だけでも見に行ってみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。